私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

憧れのオオセンチコガネだったのに・・・

2021-03-31 17:57:17 | クワガタ・コガネムシ・ドロムシの仲間
2021年3月31日(水)

オオセンチコガネ


金属光沢の緑地に赤みがかって、見る角度によっては黄金に輝いている。
憧れていた甲虫に会えたのだ!

先日、所用を済ませ、兄貴と森林の山道散策へ。
ヒーヒーハーハー登ってたら、足元におるではないかっ!


「どっひゃあ~っ!」と雄たけびをあげ、撮影開始。

何せ、コイツと兄貴には腹立たしい曰く因縁があるのだ。

あれは忘れもしない昨年の春のこと。(珍しく覚えちょる!)
「うちの窓にこんな虫が飛んできてたよ~!」と、兄貴から画像のライン。
「うわっ! オオセンチコガネぢゃんか! ちゃんと写真撮りなおして送って!」
「もう、逃がした・・・」
やさしい兄貴、逃がした辺りを捜索に行ってくれたものの見つからず・・・

私、昨年の春はひと気も人気もない山道散策を習慣にしてたのである。
んでもって、地味で黒一色のセンチコガネとしか出会えなくて👇
フンコロガシなどシコウチュウ:巣ごもり散策中の生き物⑦

センチコガネはこんなやつ


ね? 宝石と石炭くらい輝きが違うでしょ?
オオセンチコガネは、地方によって、るり色・緑色・赤色・黄金色など、色彩変化も豊か。
『生きた宝石』とかいって国内を駆けずり回って集め、標本にしてにやける人もいるくらいなのである。

私は、もちろん標本などという趣味はない。
わざわざ『生きた宝石』を殺してどうするのだ?と思ってしまう。

手にとって撮影


「よく見つけたね!」と兄貴からおほめの言葉をいただいた直後・・・

兄貴が2匹目を簡単に見つけやがった!


そして、3匹目を不可抗力とはいえ、歩行中に枯れ葉とともに舞い上げて見つけた。
幸い傷一つ負ってはいなかったけど。

「なんぼでも見つかるなあ!」と兄貴。

憧れの甲虫だったはずなのに・・・

なお、オオセンチコガネとセンチコガネの見分け方を素人なりに表しとくね。

オオセンチコガネ


センチコガネ


まず、金属光沢なのだけど、センチコガネにも変異があって金属光沢をもつのもおるからね。
これは、参考程度にしておくといいかも?

もっともわかりやすいのは、口の上にある板の形(
台形  → オオセンチコガネ
半円形 → センチコガネ

次に、胸部中央を走る直線のへこみ(
はっきりしている → オオセンチコガネ
はっきりしてない → センチコガネ

ま、1匹目を見つけて震えた感動は、兄貴によってわずか10分後にはずぶずぶに薄れたけどね。
兄貴は、いつもこうして私をやさしくいたぶるのであった。
が、初めて出会えて、うれしいもんはうれしい。

これも、コロナ禍のもたらした副産物なんだよなあ~!
虫とか鳥とか、大気中で目に見える生き物を追うようになるとはね。

何も魚だけが生き物でもあるまい、と感覚が変わったなあ。
何でも手を出す中途半端者と呼ばれてもいい。
いろんな生き物に出会え、そのようすを少しばかりでも知ることはそこそこ楽しい!
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シンジコハゼのメス婚姻色:あれから3ヶ月半

2021-03-30 18:07:27 | 通し回遊魚
2021年3月30日(火)

シンジコハゼのメス


タナゴ類やオイカワなどにせよ、多くの魚たちの繁殖期にきれいな婚姻色が表れるのはオス。
ところが、このシンジコハゼやビリンゴといったハゼたち、メスに婚姻色が出る。

3ヶ月半ほど前のこと👇
シンジコハゼは数秒で・・・(釣査262種目)

といった顛末の末、心やさしき友は私が釣った5匹を
「万が一、釣った傷口から伝染病などが蔓延しないように」
「貴重な生息域に影響を与えないように」
「婚姻色が表れるようすを観察しよう」と、持ち帰って飼育してたのであった。


もちろん寿命がつきるまでの飼育で
間違っても放流とか、あてのないままの繁殖などしない「飼い殺し」ではあるが・・・

「水換え手伝って~っ!」という連絡に、ほいほいとお邪魔して・・・

メスは2匹だったという。
婚姻色が出はじめると、メス間でなわばり争いがしばしば起こるようになったそうだ。


メス同士の闘争をほうっておくと、大きく広げたヒレもボロボロになるらしい。

白背景にすると、あまり泳ごうとはしない。


ただ、体側の黄色い横帯が直線的で、ビリンゴとは全く違うのがよくわかる。

ま、欲どおしい私としては、腹びれの真っ黒を撮影したかったけどね。
水槽の水換えとかエサやりとか、まったく何も手伝わんまま撮影ばっかさせてもらっただけでもぜいたくな話だわ。
コメント (2)
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カイビルの機会に恵まれて

2021-03-29 18:42:17 | 他の無脊椎動物
2021年3月29日(月)

タイトルを見て、有り余る資産を持て余した私がビルを買ったと勘違いされては困るな。(するかいっ!)

今日は、先日の淡水域での水生生物調査から本筋も書かぬままのおこぼれ話なのである。

カイビルだそうだ。


釣りでいつもご迷惑をかけてるミミズやゴカイなどがいる環形動物という一族に
「ヒル」というあまり皆さんお近づきになりたくない仲間がいて
その中でも、体長1cmもないほど小さなヒルなのである。

ササノハガイという二枚貝の殻から見識者さんが見つけて、「カイビルですね」と。

標本にされる前に撮影をさせてもらった。
伸びる延びる。


ちぢむ縮む。


腹面もみせてくれたり(残念ピントが合わぬ!)


ストンと壁から落っこちたり


ホルマリンに浸けられる前のひとときを私と戯れてくれた。

ネット上にも情報は少なく、まして専門的な図鑑以外に載ることもなく
二枚貝を食べるとか巻き貝を食べるとか
体色が淡いとか黒いとか、結局よくわからないまま。

見識者さんも「今のところ1種類となってますが、今後どうなるんでしょうね」なんてね。

ま、いつの日になるかわからぬが、正体が明らかになる日の午後もきっとくるな。

正体は昼間に待とうヒルだもの
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シロウオと7匹の小魚たち

2021-03-28 18:20:03 | 魚全般
2021年3月28日(日)

3月初旬、白魚の遡上を確かめに出かけた。
遅ればせながらそのとき採れた他の魚たちの紹介。

まず、シロウオ姫(メスっぽいもん)


最下流域では
ミミズハゼ


ヌマチチブ


ゴクラクハゼ


シロウオ姫はハゼの仲間。
身辺をかためる小魚たちは、やはりハゼ三銃士たちだっ!

ウナギ稚魚


シロウオの遡上時の警護にあたる小魚だ。


下流域に行くと
ウキゴリにバトンが渡される。


やはりハゼ一族の連携は確実だね。

あとはボラの子と


ミナミメダカが


あんまり関係なさそうにして、遠巻きにしてる。

以上!
『シロウオ姫と7匹の小魚たち』のお話でした!
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ナミホシヒラタアブの♀じゃなくて♂かな?

2021-03-27 18:20:40 | アブ・ハエ・カ・ガガンボの仲間
2021年3月27日(土)

午前中、毎年恒例の二枚貝生息調査。

それはさておき、飛んで帰ってカープ観戦までの時間に近所の散歩へと三歩ほど歩いたら・・・
ヒラタアブの仲間らしきものが眼の前を飛んでて・・・
何の野菜かわからんけど、黄色い花にとまった。


ここ数日、長文書いててめんどくさいし、チャチャッと短いので済ませようと・・・
ハナアブ類は撮影しやすいしね。

カープも勝って、マイナス数才頃の創立時からのファンとして大変うれしい。
うれしいけど、それはファンという「傍観者の立場」に過ぎず、自らが考えたり実践したことでもなく・・・
ま、ブログネタとしていまいち相応しいとは思わない。

そこで、このかわいいヒラタアブで記事を書こうじゃないか!

けど、このヒラタアブの仲間は、種類も個体変異もさまざまで・・・
過去記事に戻っても、どうやらまだブログに取り上げてないヒラタアブみたいだ。👇👇
ホソヒラタアブかな? : 玄関横で雨宿り
ホソヒラタアブ季節的二型と幼虫?
「アブハチとらず」って、なんだ?
ハナアブの世界は沼だ!

んで、結局調べ直すことになっちゃって・・・

ナミホシヒラタアブのでいいのかなあ?


フタホシヒラタアブとの違いとして、胸部の色・小楯板の毛の色・腹部の紋などがあげられてて


一応、一つ一つ確かめていったつもりなんだけど、なんせ素人爺だからなあ。

ま、本日はこの辺で・・・
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