2017年9月29日(金)
「川の環境体験学習をするんじゃケド、採れた魚の説明、やってくれんかの?」
「えっ? 自分ですりゃあええじゃないですか。」
「わしゃあ、その日忙しいんよ。」
「私だって平日は仕事ですよ。」
「休みゃあええがな。」
「○○先生に頼めばいいじゃないですか!」
「○○先生も忙しいんよ。30分で済むけえ、頼むわ。」
「説明以外は釣りしとってもええんですか?」
「もちろんよ。ほな、頼むわな。」
くされ縁の知人からの依頼である。
ウラを探るまでもなく、○○先生に断られ、自分はしたくないので、おハチがまわっただけだ。
ま、有休とってみるのもええね。
事前にプログラムが届く。
あいさつ → 魚採集 → 水生昆虫による簡易水質判定 → 水質パックテスト 盛沢山だ。
午前中で終わるんかいな?
現地へ。
貫禄ある男性スタッフのあいさつと採集の注意。話をしっかり聞く子たちやね。

その間に若い女性スタッフ、胴長はいて準備にアクセク。

いざ、川へ。
男の子たちは指定範囲ギリギリまでワラワラと広がる。
ずふぬれになっとるヤツもおるわ。

女の子たちは近場でキャーキャーと。
さて、採集した生物を区分して、私の出番だ。
「みんな、川の魚って海におりちゃうとどうなる?」
「死ぬ~。」 なかなか元気のよい子たちやね。
「川の水は海以外つながってないよね。川の魚はどこで生まれたんだろ?」
「川でタマゴをうむ~。」
「その通り。じゃ、その親の親の親の・・・・・・と祖先をたどるとどこから来たの?」
「海からきたんだと思います。」
「すばらしい! みんなが採ったヨシノボリとか、他にもウナギなんか海をのぼってくるね。」
「え~っ!」と一部の声。
「でも、みんなが一番たくさん採ったカワムツなんかは、ずっと川でくらすよ。どこから来たの?」
「鳥が運んできたんだと思います。」(おもろなってきた)
「そういうこともあるかもしれんな。他にない?」
「人間が運んできたんだと思います。」(やったね)
「そう、1尾だけ採れたブルーギルなんかは北アメリカから運んだんだ魚だよ。」
「コイツ、特定外来種といって・・・・・・(説明略)・・・・・・しかたないのでプチッとしたりもする。」
「プチッってしてみたいわあ!」 (おいおい)
「さてと、人間が生まれる前から川の魚はいるからね。他に意見はないかな?」
「進化だと思います。」
「おお~っ! えらいわあ。」
こんなことやっとると1種ずつの説明がはじまらんぞ、と少しあせって答えを言ってしまった。
川と川がつながることで川の魚は分布を広げること
何千万年も前から何度も大陸と日本はつながっていたこと
分布がせまい川の魚ほど、最近の氷河期にやってきたことがわかること
今、川と川は別れてるので同じ種類でも地方ごとに遺伝子がちがってたりすること
つまり川の魚は、日本列島の歴史をしっかり教えてくれること
地方に方言や伝統芸能なんかがあって大切に守りたいのと同じくらいに守らないと
なんて。
成果は
魚類 5種:カワムツ・カマツカ・ギギ・カワヨシノボリ・ちっちゃいブルーギル

甲殻類3種:テナガエビ・スジエビ・ミナミヌマエビ(?)

昆虫類4種:コオニヤンマ幼生・カワトンボ幼生・コガタシマトビケラ幼生・ヒラタドロムシ幼生
軟体類1種:カワニナ
「ご苦労様でした。じゃあ、ここから水質判定のパックテストするよお。」男性スタッフにバトンタッチ。
「このコガタシマトビケラ2匹もらってもええですか?」
役割を終えたとたんに超無責任男に変身するのであった。
少し移動して、肉まんの皮コネコネでカワムツを数尾釣る。
アブラボテ・ムギツク・コウライニゴイ・オイカワ、そしてまだ釣ってないズナガニゴイも見えるぞっ!
コガタシマトビケラを使うべき時がやってきたあ!
突然ヤブの陰から現れたんが、このブルーギルなのだ。

戻るとパックテストの真っ最中なのに、ワラワラワラワラ男の子がまとわりつく。
「釣ったん?」
「すげえ! すげえ!」
「ねえねえ? プチッってするん?」
「みんな、パックテストの途中だよお。さ、戻って戻って。」
あ~あ、学習会になったんかいな?
楽しんではくれただろうケド、先生やスタッフたち怒っとらんかなあ。
「川の環境体験学習をするんじゃケド、採れた魚の説明、やってくれんかの?」
「えっ? 自分ですりゃあええじゃないですか。」
「わしゃあ、その日忙しいんよ。」
「私だって平日は仕事ですよ。」
「休みゃあええがな。」
「○○先生に頼めばいいじゃないですか!」
「○○先生も忙しいんよ。30分で済むけえ、頼むわ。」
「説明以外は釣りしとってもええんですか?」
「もちろんよ。ほな、頼むわな。」
くされ縁の知人からの依頼である。
ウラを探るまでもなく、○○先生に断られ、自分はしたくないので、おハチがまわっただけだ。
ま、有休とってみるのもええね。
事前にプログラムが届く。
あいさつ → 魚採集 → 水生昆虫による簡易水質判定 → 水質パックテスト 盛沢山だ。
午前中で終わるんかいな?
現地へ。
貫禄ある男性スタッフのあいさつと採集の注意。話をしっかり聞く子たちやね。

その間に若い女性スタッフ、胴長はいて準備にアクセク。

いざ、川へ。
男の子たちは指定範囲ギリギリまでワラワラと広がる。
ずふぬれになっとるヤツもおるわ。

女の子たちは近場でキャーキャーと。
さて、採集した生物を区分して、私の出番だ。
「みんな、川の魚って海におりちゃうとどうなる?」
「死ぬ~。」 なかなか元気のよい子たちやね。
「川の水は海以外つながってないよね。川の魚はどこで生まれたんだろ?」
「川でタマゴをうむ~。」
「その通り。じゃ、その親の親の親の・・・・・・と祖先をたどるとどこから来たの?」
「海からきたんだと思います。」
「すばらしい! みんなが採ったヨシノボリとか、他にもウナギなんか海をのぼってくるね。」
「え~っ!」と一部の声。
「でも、みんなが一番たくさん採ったカワムツなんかは、ずっと川でくらすよ。どこから来たの?」
「鳥が運んできたんだと思います。」(おもろなってきた)
「そういうこともあるかもしれんな。他にない?」
「人間が運んできたんだと思います。」(やったね)
「そう、1尾だけ採れたブルーギルなんかは北アメリカから運んだんだ魚だよ。」
「コイツ、特定外来種といって・・・・・・(説明略)・・・・・・しかたないのでプチッとしたりもする。」
「プチッってしてみたいわあ!」 (おいおい)
「さてと、人間が生まれる前から川の魚はいるからね。他に意見はないかな?」
「進化だと思います。」
「おお~っ! えらいわあ。」
こんなことやっとると1種ずつの説明がはじまらんぞ、と少しあせって答えを言ってしまった。
川と川がつながることで川の魚は分布を広げること
何千万年も前から何度も大陸と日本はつながっていたこと
分布がせまい川の魚ほど、最近の氷河期にやってきたことがわかること
今、川と川は別れてるので同じ種類でも地方ごとに遺伝子がちがってたりすること
つまり川の魚は、日本列島の歴史をしっかり教えてくれること
地方に方言や伝統芸能なんかがあって大切に守りたいのと同じくらいに守らないと
なんて。
成果は
魚類 5種:カワムツ・カマツカ・ギギ・カワヨシノボリ・ちっちゃいブルーギル

甲殻類3種:テナガエビ・スジエビ・ミナミヌマエビ(?)

昆虫類4種:コオニヤンマ幼生・カワトンボ幼生・コガタシマトビケラ幼生・ヒラタドロムシ幼生
軟体類1種:カワニナ
「ご苦労様でした。じゃあ、ここから水質判定のパックテストするよお。」男性スタッフにバトンタッチ。
「このコガタシマトビケラ2匹もらってもええですか?」
役割を終えたとたんに超無責任男に変身するのであった。
少し移動して、肉まんの皮コネコネでカワムツを数尾釣る。
アブラボテ・ムギツク・コウライニゴイ・オイカワ、そしてまだ釣ってないズナガニゴイも見えるぞっ!
コガタシマトビケラを使うべき時がやってきたあ!
突然ヤブの陰から現れたんが、このブルーギルなのだ。

戻るとパックテストの真っ最中なのに、ワラワラワラワラ男の子がまとわりつく。
「釣ったん?」
「すげえ! すげえ!」
「ねえねえ? プチッってするん?」
「みんな、パックテストの途中だよお。さ、戻って戻って。」
あ~あ、学習会になったんかいな?
楽しんではくれただろうケド、先生やスタッフたち怒っとらんかなあ。