イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

お土産にお箸でも

2009-01-21 00:02:30 | ニュース

バラク・オバマ新大統領の就任式が間近ですね。報道や警備も含めて、300万人からのどえらい人出がワシントンに集中しそうなので、「なるべくTVで見てください」とオバマさん本人が呼びかけているという話を、先週だったか聞いた様な気がします。

しかし、アメリカ合衆国史上初の黒人大統領と言われても、なんかさほど目新しい気もしないのが我ながら不思議だなあと思っていたら、アレだアレ『24(トゥエンティフォー)』。シーズン2の途中まで、深夜放送の録画視聴しかしていないとは言え、「黒人大統領」と聞くと、デイビッド・パーマーさんが居たじゃん!となんとなく思ってしまうんですな。「そんないまさら騒ぐほどのことでもないのでは」と。

……どれだけTVに毒されておるのだと。本場アメリカ国民が、しっかり珍しがり、新鮮がって300万人集まると言うのに。

日本に総理大臣がいるように、アメリカには大統領というものがいるのだなと生涯初めて認識したのは、名前だけならジョンソンさんだったような気がします。在位196311月~691月。ご存じJFKの於ダラス暗殺事件を受けての、副大統領からの繰り上がりでした。

ただし、そういう状況を知ったのはずっと後の話。いまだに、JFKさんの顔はわかるけど、ジョンソンさんの名前と顔は一致しません。たぶんいきなり顔写真だけクイズで出されても答えられないでしょう(例の有名な、専用機内での宣誓場面を出されればわかる)。当時の実家のTV電波受信状況がかんばしくなかったせいもあるか。

顔と名前が一致した最初のアメリカ大統領と言えば、辞め方がカッコ悪かったけどニクソンさん。94年にご本人が亡くなってから2年ほど後、オリバー・ストーン監督の映画『ニクソン』が公開され、ハンニバル・レクター博士でおなじみアンソニー・ホプキンスが扮していましたが、顔立ちや体型はまるで似ていないのに、目つきや姿勢や所作で似せ、「あーニクソンって確かにこんな顔することあった」と思わせる、ホプキンスの演技力のショーケースみたいでした。

“アメリカ大統領=ニクソンさん”の印象が子供心に強かったのは、ちょうどこの人の在任中に、実家にカラーTVがやって来たからだと思います。

アメリカ大統領に限らず、いろいろな歴史的なことの記憶の濃淡が、何らかの実体験よりもすぐれて“TV次第”になるのは、月河近辺が最初の世代かもしれない。

それはさておき。

日本時間で今夜、第44代アメリカ合衆国大統領になるオバマさんは19618月生まれの48歳。いまやTVよりネット時代ですが、“生涯初めて顔と名前が一致したアメリカ大統領がオバマさん”となる小さいお友達も多いはず。24』のパーマー大統領は、兄デイビッドに続いて弟のウェインも大変なことになってしまいましたが、オバマさんも警備や警護が一筋縄ではいかないでしょうね。難問山積のかの国、ぜひ任期を全うしてですね、できればあまり足元がヤバくならないうちに、痛々しいほど真剣に応援盛り上がってくれたわが国の“小浜”市にも寄っていただけると、いろいろ浮かばれるのですが。

コメント
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