NHKの担当Pが「紅白は視聴率」と正直に息巻いていたという08年大晦日のアレ、実績どれくらい行ったんでしょうね。
月河宅のメインTVでは、我々非高齢組が知恵を絞って選び借り集めたDVDを、高齢組に見せるのに忙しく、放送番組はほとんど見ていないんですが、DVDの入れ替えタイム、トイレタイムで偶然“羞恥心”の出番の最後のほうは見ましたよ。男性3人組だと思っていたら、賑やかしにヘキサゴンメンバーが出てるわ出てるわ。一瞬、虫の大群かと思った(嘘)。
歌後、司会の中居正広さんに「あんまり(TVに)映ってなかったよ」とからかわれていた左端っこのほうで、「皆さんお元気ですか、波田陽区です」には笑ったね。まだ着流しなんだ。お笑いブームにマツケンサンバの04年だったか、曲紹介のワンポイント応援要員で出てたような気がするけど、カメラのフレームに入っていた正味の時間なら、今回のほうが数秒上回ったかも。
羞恥心自体、芸能ユニットとしてはいかにも刹那的で感心しないプロジェクトではありますが、曲終わりの♪ 人生!人生!人生!夢で生きてる というフレーズは、平成のええじゃないか踊りみたいで、いまさらですがなかなかのインパクトでした。
月河本人はというと、紅白が放送されている間、『Qさま!』プレッシャースタディ大晦日SPにPCデスク横のTVのチャンネルを合わせてました。「ビッグな応援ゲスト」との触れ込みで、誰が来るかと思ったらその紅白の、NHKホールの楽屋から脱け出して来てくれた水谷豊さん。生放送漢字クイズに出演の六角精児さんと応援の山西惇さんの、そのまた応援。紅白でのご自身の歌の出番はかなり先の時間帯のようでしたが、『相棒』のテレビ朝日に、ずいぶんと義理堅いです水谷さん。
クイズ挑戦担当・鑑識ルックで登場の六角さんは、女子アナ時代、ニュース原稿中の“旧中山道(きゅうなかせんどう)”を「いちにちじゅうやまみち」と読んだという武勇伝を持つ有賀さつきさんに“制限時間内に木ヘンの漢字をいくつ書けるか”で13対7ぐらいで完敗でしたが、この結果に中継の水谷さんが「しかし、なぜ“相”“棒”という字が出ないんでしょうか」と杉下警部のように冷静なコメントをしていたのには脱帽でした。
コーナー終わりに中継MCのさまぁーず三村が「明日の『相棒』元日SPの見どころは?」と水谷さんに振っていましたが、その三村も、答える水谷さんも、スタジオのメイン司会席大竹も優香さんも男子局アナも、誰ひとり、『相棒』から亀山くん(寺脇康文さん)が卒業した後の初のエピソードであることに触れませんでした。ちょっと奇異な、不自然な感じもしましたが、“長年の相棒がいなくなった”というマイナスの気分を明日のSPに持ち込まないための、テレ朝全体の気遣いというか“『相棒』愛”のようなものも逆に感じました。
このドラマを大切に思う気持ちがあるなら、観るほうも、亀山が舞台から去ったことを“愛惜”はしても、“欠損”と考えて観てはいけないと思う。
その元日SP『ノアの方舟』(1日21:00~)は録画して、明日再生視聴する予定ですが、どうだろう、新たなる“相棒”=人間対人間の関係性の、事件捜査というフィールドで響き合う協和音、不協和音のおもしろさが出たドラマになっているでしょうか。
それさえ朗々と響いていれば、固定的な“相棒”に誰が就任するかはどうでもいい…とまでは言いませんが、あまりドラマの行く末に影響ないのではないかとさえ思っているんです。