イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

森くんありせば

2007-03-22 15:36:15 | スポーツ

SMAPというアイドルグループを認識できるようになって、かれこれ12年ぐらいになりますが、アイドルもウチら一般民間人と同じように1年に1コずつトシはとるわけで、気がつくとメンバーのキャラづけやポジションもずいぶん変わってきているような気がします。

テレビ朝日系『世界水泳メルボルン2007』の狂言回し役に稲垣吾郎さん。とても意外な起用です。“マーメイドプリンス”ってキャラ名からして、Mermaidという女性名詞にPrinceという男性名詞をくっつけた、あられもないB級感。

そもそもシンクロナイズド・スイミング、あの光りもん水着でキラ化粧して年中鼻輪つけてニカッ笑ってるガタイのいいおねーさんたちを“人魚”になぞらえてしまう時点で“B級のドン底”

ひと昔前ならこういう役どころのオファーは、最年少で元気印の慎吾ちゃんか、それこそ水は方円の器に随う天然風味の剛くんに速攻行ったはず。

キムタクは当時からオレ様上等キャラだったし、中居くんはスタジオMC奪ってしゃべっちゃいそうなので論外としても、いちばん重厚というか、シリアスマダムキラー路線、少なくともスポーツイベントのたぐいは得意じゃないイメージだったはずの吾郎ちゃんが“人魚王子”とは。

しかも、朝の情報番組などで小耳にはさむ限り、結構テンション高くて、満更嵌まってないでもない。

月河は、99年のドラマ『危険な関係』(←05年の東海昼ドラと同タイトルですが別作品)で女刑事藤原紀香さんに恋人未満な片思い?頼りないフリーライター役の吾郎ちゃんがいちばん好きでした。あの時は、ひょんなことから大企業社長になりすまし二重生活を送る主役・豊川悦司さんの綱渡り虚構感を際立たせる“冴えない日常性代表”ポジション。アイドルでもああいう助演で光る役ができるのはやっぱりさすがSMAP、と勝手に納得して見ていました。

慎吾ちゃんも95年『沙粧妙子最後の事件』では悲しき青春の殺人者を、哀傷にじむ空気感で見事に演じていたし、97年初頭に放送された『沙粧帰還の挨拶』では今度は剛くんが、慎吾ちゃんの演じた連続殺人犯に憧れて自分も同じ道をたどる孤独なサイコキラーに扮していました。いずれもまだ本格的バラ売りブレイク前。すでにこんなに演技の引き出しがあったわけです。

吾郎ちゃんの最近の当たり役と言えば、明智小五郎、金田一耕助。伝奇犯罪ロマンのコスプレ名探偵。確かに、“人魚王子”とはB級感が相通じているかも。

そう考えてくると、2007年のいま、SMAPに森くんが残留していたらどんなキャラ、ポジションになっていたかな…と、ふと考えてしまいます。

コメント
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