retifの都市探検日記(高層ビル編)

東京の街並みなどを報告します

京浜東北線川崎駅(集合住宅の中 南西側へと続く回廊)

2011-03-11 05:04:38 | Weblog
ミューザ川崎内の通路を西へと、進む。
建物の外へ出ると、はたして、ペデストリアンデッキ。
この場合、建物から、張り出しているわけで、ベランダみたいなものかもしれない。
でも、せっかく、駅から、ずっと、続いているので、ペデストリアンデッキ、とした方が、面白いだろう。
ミューザ川崎に沿って、南へ。
南北に伸びる、道路を挟んで、西側の、集合住宅にまで、さらに、ペデストリアンデッキは、伸びていく。
駅から、ここまで来るのに、いまだに、一歩も、地面を、歩いていないな。
高層棟を擁した、この、集合住宅。完成したのは、やはり、最近のこと。
駅前再開発の、賜物だ。
バブル期や、それ以前の、発想ではない。
当時は、地方の再開発が、盛んで、駅前や、都心は、むしろ、放って置かれたものだ。
だが、最近の再開発地は、このように、駅近く、そして、ペデストリアンデッキで、駅と直結し、駅と一体になっている。
さらに、その駅は、鉄道によって、都心と、直結している。
とすると、駅前再開発、というのは、結局、都心再開発、なわけだ。
都心にすべてが、集中し、その都心が、拡大していく。
その、拡がりゆく、触手のようなものが、ペデストリアンデッキかもしれない。
集合住宅地の中、ペデストリアンデッキは、さらに、西へと、続いていく。
いったい、どこまで、伸びているのだろうか。
(2010年5月記)

京浜東北線川崎駅(ミューザ川崎内の通路)

2011-03-10 06:10:17 | Weblog
今、こうして、まわりを、見回してみると、瀟洒な建物、ミューザ川崎、当たり前だが、少しも、違和感はない。
でも、学生の頃、川崎まで、通学していた身としては、やはり、川崎、というと、工場地帯なのだ。
威勢のいい居酒屋、熱気を帯びた歓楽街、薄汚れているのに賑わっている商店街。
自分の中の、川崎は、そういう場所。
こんな、おしゃれで、気取った雰囲気は、川崎、ではない。
なんて、思ってしまう、自分の方こそ、今の、川崎にとっては、違和感そのものなんだろうな。
確かに、そうなんだろうな、と思いつつ、ペデストリアンデッキを歩いて、ミューザ川崎へ。
いつも、この建物の、入口では、ライブを、やっていたりする。
今日も、手際よく、楽器やら、機材などが、配備され、まさに、ライブが、始まろうとしていた。
いわゆる、ストリートミュージシャン、というところだな。
ただ、他所と比べて、こちらの方が、あきらかに、本格的な感じ。
さすがに、シンフォニーホールの入口、あるいは、整備された、川崎の街並みだと、そうことになるのかも。
もっとも、あんまり、興味ないので、たいてい、素通りするだけだが。
ところで、川崎駅から続く、ペデストリアンデッキは、ミューザ川崎の外縁を、縁取るように、さらに、その先に、伸びている。
だが、ペデストリアンデッキを通っても、ミューザ川崎内に入って、反対側から、外に、出ても、同じことなのだ。
あまり、深く、考えないようにしよう。
今回は、とりあえず、ミューザ川崎の中を、通ることにする。
(2010年5月記)

京浜東北線川崎駅(ミューザ川崎 シンフォニーホール)

2011-03-09 05:01:13 | Weblog
高田馬場駅から山手線。
品川駅で、京浜東北線に乗り換える。
多摩川を越えると、もう、川崎だ。
何度も来ているのだが、ふと、川崎、近いのか、遠いのか、よく、わからなくなるときがある。
距離にすれば、明らかに、遠いはず。
だが、時間から見ると、そんなに、遠いようには、感じない。
そもそも、京浜東北線は、大井町、大森、蒲田、という、主要な、大きな街にしか、止まらないので、早いのだ。
それ以外の、地域内交通路線としては、京浜急行が、担っている。
だから、普通の路線の感覚でいえば、京浜急行が、各駅停車、京浜東北線が、急行、なのだろう。
もっとも、京浜急行線内にも、いちおう、急行があるのだが。
というわけで、京浜東北線は、急行みたいなものだが、横須賀線、東海道線、湘南新宿ラインに比べれば、やっぱり、普通の電車。
でも、これら、3路線は、直接、横浜へ。川崎は、頭越し、なのだ。
新川崎駅には、止まるけど、この駅は、川崎とは、無関係。名前だけで、実際は、鹿島田、という地域。
そう考えると、やはり、川崎、なんとなく、距離感が掴めない感じだな。
そんなことを、考えているうちに、列車は、川崎駅の、ホームに、滑り込む。
改札を、抜けると、あいかわらず賑やか。
正面、回廊の先には、ショッピングモール、ラゾーナ川崎があるからだろうか。
ペデストリアンデッキに出て、南西へ。
その先には、シンフォニーホールを擁した、ミューザ川崎がある。
(2010年5月記)

常磐線柏駅(柏三丁目 柏神社)

2011-03-08 05:02:49 | Weblog
住宅街の細い道を、東へと向かう。
しばらくすると、南北に伸びる、常磐線の、線路。
跨線橋で、駅東側に、行くことにする。
それにしても、ずいぶんと、古そうな、跨線橋だ。
跨線橋を、渡り終えると、なんと、下りは、ループになっている。
こんなの、見たのは、初めてだな。
自転車でも、利用できるように、ということなんだろうけど。
ぐるぐると、回りながら、地上に、降り立つ。
駅東側に出て、さらに、東へ。
やはり、こちらの方は、旧市街。古い商店が、軒を連ね、昭和の時代を、感じさせる。
そんな商店街を、東へ、歩いていくと、南北に伸びる、通り。
実は、この通りが、江戸時代に、開通した、水戸街道らしいのだ。
そして、この通りの、東側には、柏神社。
まさに、この地域を、代表する神社だな、と思ったが、それほど、歴史はなく、創建は、江戸時代が、始まって、しばらくしてから。
しかも、最初は、八坂神社、だったらしい。
いつから、柏神社に、なったのかというと、かなり、最近、高度成長時代の終わり頃、つまり、駅前のペデストリアンデッキや、デパートが、完成した時期なのだ。
こう見てくると、このあたりには、あまり、歴史が、ないような感じがする。
それもそのはず、柏神社があるあたり、江戸時代には、柏木戸、というのがあって、その南側、今の、南柏駅あたりまでは、古来より、広大な、牧場だったらしい。
その牧場、あまりにも、広大で、水戸街道を、迂回させることができず、出入口に、木戸を設けて、牧場内を、通行できるようにしたわけだ。
だから、あたり一帯には、昔から、牧場が広がるのみで、当然、歴史はない。
柏は、高度成長期の終わり頃、一気に、完成した、新しい街、なのだ。
その割に、日本初のペデストリアンデッキや、古ぼけたデパート、喫茶店など、街全体が、レトロなのは、興味深い。
ひょっとしたら、新しいことに、飽いて、むしろ、レトロを、選んだのかな。
どうだか、わからないけど。
ということで、そろそろ、帰ることにする。
ちょっと、名残惜しいような、気もするが、仕方がない。
(2010年5月記)

常磐線柏駅(旭町二丁目 香取神社)

2011-03-07 05:08:58 | Weblog
もう、帰ろうかと、思ったが、やはり、その土地を、訪れたときは、その土地の、神社にも、寄っていかなければ。
ということで、再び、西口へ。
さっき、西口に、出たとき、寄っていけばよかったな。
こういうのを、二度手間、というのだ。
ペデストリアンデッキから、地上に降り立ち、線路に沿って、南へ。
しばらくして、道なりに、西へと曲がり、そのまま、西へ、進む。
まわりは、もう、駅前、というよりも、住宅地、という感じ。
駅西側は、新市街、ということかな。
西へ、歩き続けると、南北に伸びる、交通量の多い、幅広の、幹線道路、水戸街道。
16号線は、すぐに、南側を、東西に伸びる、東武野田線を、陸橋で、越えていく。
その、陸橋下、東側に、香取神社。
そこそこに、歴史のある、神社かと、思ったら、創建は、明治時代。けっこう、新しい、神社だ。
しかも、大正時代に、この地に、移転してきている。
さらに、昭和の時代、戦後になって、水戸街道の拡幅に伴い、また、わずかに、移動。
そのように、見てくると、かなり、新しい。
ただ、新しいのには、実は、それなりの、理由がある。
柏は、江戸時代までは、放牧場だったのだ。
だから、それ以前に、集落は、存在せず、当然、神社もない。
もっとも、一帯には、香取神社が、多いわけで、その点では、古来の歴史を、踏襲していると、いえなくもないかな。
(2010年5月記)

常磐線柏駅(柏二丁目 とても古そうな喫茶店)

2011-03-06 07:26:12 | Weblog
サンサン通りを、西へ。
駅前に戻る。
今後、柏に、高層ビルが建つ予定はないので、もう、柏に、来ることは、二度とないだろうな。
ということで、さっきの、戸張の話、もうちょっと、考えてみてもいいかも。
柏の西側にある戸張という地域、もとは、戸張郷、といったらしい。
近くにある、香取神社の創建が、平安時代なので、おそらく、戸張郷も、同じ頃に、できた、集落なのだろう。
いつしか、時代は下り、関東平野の、開拓が始まる。そして、武士が登場。
戸張に本拠を築いた武士団は、地名から、戸張氏、と、名乗ったはずだ。
それは、鎌倉時代だろうか、あるいは、その後の時代なのか、よくわからない。
さらに、時代は流れ、武士の世の中に、再編が、起こり、戸張氏は、時代の表舞台から姿を消していく。代わって、徳川幕府の世、江戸時代が、訪れたわけだ。
そこまで、考えたところで、柏駅の、ペデストリアンデッキ。
ペデストリアンデッキのすぐ近くに、見たところ、ものすごく、古そうな、喫茶店があった。
喫茶店そのものが、古いのかどうか、わからないが、建物は、ペデストリアンデッキとの、位置関係からみて、たぶん、同じ頃に建てられたと思う。
オープンした時は、さぞ、近未来、という雰囲気だったんだろうなあ。
だが、輝かしい未来は、時代を経て、取り残されて、今は、レトロ。
レトロ、ということで、残っているのなら、まだ、いい方かも。消えていく方が、ずっと、多いはずだ。
こうして、時代は、今も、流れている。
(2010年5月記)

常磐線柏駅(柏六丁目 長全寺)

2011-03-05 07:38:19 | Weblog
いったん、北に向かい、東西に伸びる通りに出る。
サンサン通り、という名前の通りだ。
名前からすると、昔は、商店街だったのかもしれない。
サンサン通りを、東へと進む。
交差点を過ぎて、しばらく、歩くと、通りの、北側に、広大な寺域を持つ、長全寺。
柏を代表する寺院だろう。
江戸時代の初め頃、この地に、移ってきたらしい。
最初は、東側の、戸張、というところにあったそうだ。
江戸時代の前、戦国時代のこと。
この地には、もともと、戸張氏、という武士勢力がいて、今も、柏近辺、あちこちに、城跡が、残っているのだが、関係があるのだろうか。
あるとすると、どうも、逆の意味で、関係がありそうな気がする。
つまり、戸張氏が、衰退して、戸張から、姿を消した後に、長全寺が、創建されたようなのだ。
しばらく経って、江戸時代になり、水戸街道が、整備されると、その近くに、長全寺は、移転している。
そして、今に至るわけだ。
戸張氏は、時代から、振り落とされてしまったようだが、長全寺は、時代の流れに、うまく、乗った、ということだろう。
栄枯盛衰。いつの時代にも、あることだ。
(2010年5月記)

常磐線柏駅(ザ・柏タワー)

2011-03-04 05:10:06 | Weblog
東へ向かい、ペデストリアンデッキを降り、地上へ。
ペデストリアンデッキもレトロだが、街並みも、古びている。
とても、懐かしい感じだ。
そんな街中に入って、さらに、東へ。
しばらくすると、ザ・柏タワーがある。
最近、竣工している、高層住宅。(工事中はこちら
どこぞの、郊外の、駅近くと、同じ雰囲気。
デパートが、建っているために、それほど、駅には、近くはないが、郊外の、駅前再開発と、同類だろう。
どうせなら、ペデストリアンデッキを、この、高層住宅まで、伸ばしてくれば、便利なのに。そうすれば、駅と直結するし。
でも、柏駅のペデストリアンデッキ、できたのは、高度成長期の終わり頃。時代が、違うので、そういう風に、伸ばしてくることは、できないのかもしれない。
ところで、この場所には、以前、何があったのかな。
ちょっと前の、千葉県の地図が、あったのだが、どこかへ、行ってしまった。
あったとしても、柏の街の、細かい部分、載っているのかどうか。
そのことは、後で調べてみよう。
たぶん、旧市街なわけで、何か、古くて、高層住宅が建つぐらい、広い、建物があったに違いない。
もっとも、知ったところで、もう、すでに、今、存在していないのだが。
だから、どうでも、いいことかもしれない。
このようにして、昔からの、地方都市は、都心の郊外へと、変わっていく。
(2010年5月記)

常磐線柏駅(柏駅東口のデパート群とペデストリアンデッキ)

2011-03-03 06:09:40 | Weblog
駅舎を潜り抜け、東口に出る。
東口にも、ペデストリアンデッキがあるが、西口に比べて、はるかに、広い。広場の上空、一面が、ペデストリアンデッキだ。
さらに、その先には、巨大な、デパート群が、壁のように、聳えている。
しかも、それらのデパート、中空の回廊によって、結ばれているのだ。
松戸も、賑やかだが、柏は、常磐線沿線では、最大の地方都市かも。
ところで、柏駅の、ペデストリアンデッキ、国内で、最初らしい。
本当かどうか、わからないけど、たしかに、とても、レトロな感じがする。
デパート群も、かなり、古ぼけているし。
それらの、ペデストリアンデッキ、デパート、共に、高度成長期の終わり頃、完成したようだ。
そう考えると、柏の街の、最盛期は、高度成長を達成した後の、安定期、バブル期あたりかな。
たぶん、そうだろうと思う。
なぜなら、たしかに、今、目の前にある、すべてが、巨大なのだが、でも、それら、すべては、レトロ、なのだ。
西口に、新しく、建物が、建ったぐらいで、あとは、ずっと、そのままに、違いない。
なにか、街自体が、全部、昭和の懐かしい風景テーマパーク、という趣。
ただ、いちおう、賑やかさは、まだ、保っているので、リニューアルはされないけど、だかろといって、衰退していっているわけでも、なさそうだが。
もっとも、この先、どうなるかは、わからない。
(2010年5月記)


常磐線柏駅(柏駅西口駅前広場)

2011-03-02 05:03:36 | Weblog

高田馬場駅で山手線。
日暮里駅で、常磐線に乗り換える。
常磐線沿線、ずいぶん、久しぶり。
もっとも、行く用事なんか、特に、ないしなあ。
でも、地方都市を感じるので、けっこう、楽しみなところではある。
ただ、最近は、やはり、郊外化の波が、押し寄せて、そのような、雰囲気も、薄れてきてはいるが。
地方都市ではなく、東京区内になるけど、例えば、金町なんか、まるで、変わってしまった。郊外のような街になりつつある。
その金町を過ぎると、江戸川。その先は、いよいよ、千葉県だ。
江戸川を渡り、常磐線は、北へと、進路を変え、そのまま、北を目指して、疾走していく。
しばらくして、柏駅に到着。
意外と、大きな街。東武野田線も接続していて、賑やかな感じがする。
ペデストリアンデッキが伸びている、駅の西側へ。
前回、行ったときは、ちょうど、駅前広場の南側、商業ビルの工事中だったな。
なんとなく、駅の東側が、旧市街、西側が、新市街、という雰囲気。
柏に住んでいたわけではないので、わからないけど、たぶん、西口側は、もともと、何もなかったのだろう。
ひょっとしたら、高度成長期を達成した、安定期、あるいは、バブル期、ビルが、建っていったのかもしれない。
そして、前回、訪れた時、工事中だった商業ビルが、できあがり、いちおう、柏駅西口の街は、完成したのかも。
今度は、駅東側に向かう。
(2010年5月記)