北東へと、歩いていくと、東西に伸びる、永代通り。
東側には、隅田川に、架かる、永代橋がある。
もう、帰るので、茅場町駅、西へ。
しばらくすると、亀島川に、架かる、霊岸橋。
渡れば、霊岸島を、出ることになる。
運河に、仕切られているように、見えるので、島とは、感じられないけど。
そういえば、このような運河、東海道四谷怪談にも、出てきた。
雑司ヶ谷で、主人公は、非業の最期を、遂げるのだが、その後、遺体は、神田川に、遺棄される。
神田川を流れ下り、隅田川へ。そのまま、海へ、と思いきや、潮の加減で、東へ伸びる、小名木川に、入り込み、東へ。
途中、南へ、流れる、横十間川。さらに、流れ、流れ着いたのが、堀。
聞くだに、恐ろしげな、名前の場所。
かくのごとき、遺体の漂流の様、当時、江戸の西の果て、雑司ヶ谷から、深川の東の果てまで、河川、運河で、繋がっていたということが、背景にあるのだが。
おそらく、当時、例えば、この、目の前の、運河、どこから繋がっていて、いったい、どこへ、向かっているのか、わからなくなるまでが、現実の世界だったのかも。
つまり、運河の先が、現実の果て、その彼岸に、あるとすれば、それが、非現実でも、それは、現実とは、もはや、区別のつかないもの、なのかもしれない。
ということは、生きているうちが、現実だとすると、その先にあるものは。
なにか、だんだん、怪談じみてきたな。
早く帰ろう。
茅場町駅まで、急ぐ。
(2012年1月記)
東側には、隅田川に、架かる、永代橋がある。
もう、帰るので、茅場町駅、西へ。
しばらくすると、亀島川に、架かる、霊岸橋。
渡れば、霊岸島を、出ることになる。
運河に、仕切られているように、見えるので、島とは、感じられないけど。
そういえば、このような運河、東海道四谷怪談にも、出てきた。
雑司ヶ谷で、主人公は、非業の最期を、遂げるのだが、その後、遺体は、神田川に、遺棄される。
神田川を流れ下り、隅田川へ。そのまま、海へ、と思いきや、潮の加減で、東へ伸びる、小名木川に、入り込み、東へ。
途中、南へ、流れる、横十間川。さらに、流れ、流れ着いたのが、堀。
聞くだに、恐ろしげな、名前の場所。
かくのごとき、遺体の漂流の様、当時、江戸の西の果て、雑司ヶ谷から、深川の東の果てまで、河川、運河で、繋がっていたということが、背景にあるのだが。
おそらく、当時、例えば、この、目の前の、運河、どこから繋がっていて、いったい、どこへ、向かっているのか、わからなくなるまでが、現実の世界だったのかも。
つまり、運河の先が、現実の果て、その彼岸に、あるとすれば、それが、非現実でも、それは、現実とは、もはや、区別のつかないもの、なのかもしれない。
ということは、生きているうちが、現実だとすると、その先にあるものは。
なにか、だんだん、怪談じみてきたな。
早く帰ろう。
茅場町駅まで、急ぐ。
(2012年1月記)