去る20日に「山形歴史たてもの研究会」のメンバー十数名が昼食会を兼ねた老舗料亭の見学会を行った。
ここは山形市内「六大料亭」の一つで、薬師町に所在するから最北端であるが、もともとは市役所の近くにあり、その時代(明治14年)に明治天皇が行幸されるということで行在所として建てられ、二日間宿泊されている。
後に民間に払い下げられて現在地に移築され、料亭として再出発した。
移築に際しては建材の多くが行在所時代のものが使用され、行在所時代の様式や面影を色濃く残す部屋(「あやめの間」など)も多い。
見るもの聞くものの多くに感銘したが、終始にこやかに案内してくださった女将さんに深く感謝したい。
内部見学終了後は「偕楽園」という名の部屋にて和食により昼食したが、その時間帯は歴史たてもの研究会は歴史たべもの研究会となった。
※ もっと多くの部屋の写真をお見せしたいが、カメラの不調(むしろ撮影の腕の不調!)によりひどいピンボケが多いので、2枚だけにしました。
部屋名が「偕楽園」と言うのも意味深いものを感じます。水戸の「偕楽園」は水戸藩の9代目で尊王攘夷を主唱した徳川斉昭の作った大庭園ですが、明治になって天皇が訪れた安在所にふさわしい部屋のネーミングに恐れ入りました。かつてのご亭主はなかなかの博識の持ち主のようですね。
でも、facebookに慣れて軌道に乗ると、当ブログとも連結ができて、アクセス数が向上することがわかりました。
むろん、長い期間更新せずにいたにもかかわらず亀松閣の記事のアクセス数は安定していました(ふつう更新を怠るとアクセス数はおおはばにダウンします)。
したがって今回の更新により再びかなりアップすると思います。