山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

明治と平成によみがえった平安武士の小桜城

2012-08-04 11:09:28 | 建物
 ここは長井市のやや中心部。
 明治11年に建造された郡役所の建物であったが、現在は市民の会合や音楽練習、展示会などに使用されている。
 この地は平安時代後期の土豪武士の居城があった所で、戦国時代末期には名高い伊達政宗の幼少期の時から仕えた重臣中の重臣、片倉小十郎の居城であったこともあるという。
 そしてこの城は「小桜城」と呼ばれていたらしい。
 伊達政宗が米沢を離れ、陸奥の岩出山、そして仙台に移ってからは廃城になってすっかり荒廃したが、明治維新に至り、西置賜郡の行政の中心として洋風建造物として甦った。
 その後、使われ方には幾多の変遷があったが、平成8年に長井市の指定文化財になってから、恒久保存が検討され、一昨年に一部補修と壁面等の化粧直しが施され、近くの旧呉服商家及び長沼孝三彫塑館とともに「文教の杜」を形成し、長井市民の文化活動や観光の拠点となっている。
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