山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

この紋所が目に入らぬか~

2009-11-05 20:37:33 | 街づくり

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 今日、山形市の中心市街地で「社会実験」と銘打った自転車専用レーンの開通式が挙行され、走り初めも行なわれた。
 かつての城下町の伝統を引く商店などが軒を並べる繁華街であるが、クルマの走行量が多く、いつも渋滞で混雑する割合には歩行者数がかなり減少し、ご他聞に漏れず中心商店街として空洞化が進んでいる。
 それでも午後3時以降になると下校の高校生らの自転車が多くなるが、クルマの走行量が多いためにほとんどの自転車はおのれの安全のために車道の路側の自転車用のゾーンすら避けて歩道を走ろうとするから、今度は歩行者が自転車のために安全を脅かされることになる。
 こうしてただでさえ減少している歩行者は中心商店街を快適に歩くことすら妨げられてしまうから、商店街の賑わいはますます低下してしまう。
 こんな中で、国土交通省、県、市、商店会、警察が協同して双方向の自転車専用レーンを設置し、一年間の社会実験をスタートさせるに至った次第である。
 さ~て、ところがところが、以下写真の如き状態が目の前に現れたのである。
 ①開通式典開始前の状態 ②開通式典 ③④南進する自転車 北進(一方通行)するクルマの量に比べて自転車の数はあまりにも少ない しかもほとんどのクルマは通り抜けだけ ⑤自転車道は形だけながら低い縁石とポールで仕切られているからクルマで渋滞すると救急車は進みにくくなる。「自転車専用レーンは生命を脅かす」の如き声が高まる恐れあり。救急医療のためなら高速道路や離島の空港すら「命綱」とする声がしきりだからである。 ⑥救急車が遠慮深く動いていたのに対して、“堂々と”自転車レーンに駐車しているクルマが各所に見られた。マナー指導の要員の姿はなし。水戸黄門は葵(アオイ)の紋所の印籠を掲げたが、このクルマのドライバーはこのゾーンが「青色」(アオイろ)で塗込められた意味を考えようともしないようだ。もっとも「紋所」に相当する自転車専用ゾーンを表示する自転車マークが一つも見当たらないのも不可解である。やはり見当たらない紋所がこのドライバーの目に入るわけがない。

◆今後は姉妹ブログ「島国ニッポンの山国から」でシリーズものとします。
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