山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

アスファルト豪商どもが夢の跡

2006-11-24 23:59:28 | 街づくり
 かつて豪壮な土蔵を連ねた豪商の屋敷とその周辺も戸主家族が県外に移住してから暫く更地となったままでおり、その後何か大きなビルでも建つのか、マンションにでもなるのかと思っていたが、このほどとうとう一面が鏡のような真っ平らなアスファルトの平面となり、ただの駐車場となってしまった。
 駐車場は駐車場で、雨水が地下に浸み込む透水性舗装にするとか、もっと所々に樹木を植栽するとか、多少とも環境や景観に配慮したものであってほしいものだが、「環境先進都市」の謳い文句とは裏腹の状況が進行している。
 「駐車場産業」しか発展しない街は「傷が拡がる街」でしかないのである。
 ただし、これは山形だけのことてはなく、日本全国の都市で見られる重度の“感染症”と言えるものである。
 山形の場合は明治末期の市北大火以来、大火も震災や大きな風水害もなく、戦災にも遭わなかっただけに、すごい速度で街並みの崩壊が進んでいることにやりきれない思いをしているのは私1人だけではないであろう。
コメント
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