『 HARD & LOOSE 』 れいめい塾 津市久居

塾頭の『れいめい塾発 25時』
三重県津市久居にある学習塾『れいめい塾』の塾頭のブログです。

この6年間、楽しかったよ

2016年02月26日 21時22分22秒 | 塾長の友人

中3には理科と数学を渡す。理科は奈良県から鳥取県まで、そして数学は宮崎から沖縄県まで。

昨夜させたのが鈴鹿英数さんが出している今から3年前の予想問題。去年もこの時期にさせた。そして智照(津高1年)が理科で28点、5教科総合で159点。これで津高勝負、激昂した俺、「明日から学校を休め! このまま学校へ行ってて落ちるのと、二三日休んで受かるのとどっちがいい!」

それから智照の朝からの授業が始まる。学校を休ませて塾で勉強をさせる・・・やり過ぎだとのコメントは甘んじて受けるつもり。しかし、このまま手をこまねいていては確実に落ちる・・・30年間、生徒のツキの浮遊を眺めてきた俺の直感。俺の商売は生徒を高校に合格させることだ。高邁なる教育の目標なんぞは持ち合わせていない。ただ合格させること、これしかない。そのために報酬を頂いていると思っている。

学校を休んで智照にさせたメニューが、中3に今日渡した理科・・・奈良県から延々と岡山まで。これを1日で仕上げろと言った。翌日は広島・山口から四国地区へ、そして3日目には九州から沖縄、・・・西日本を終えた。

ウチの塾では過去4年間の先輩たちの点数表を中3に見せて、今の自分の実力を認識させる。今日、あまりこの類に心動かすことがない廉が珍しくうなった、「この成績で津高に受かるって・・・智照先輩、すごいですね」 「まあな、火事場の馬鹿力やな」 ・・・誰も俺のことを褒めてはくれない。ただ、俺は言いたい。確かに反社会的な行動だったのかもしれないが、あの4日間が智照の入試の趨勢を分けたのだ。

落ちて自分に対して自信を持てないままの高校3年間を送るのか、合格して図に乗る危険はあるものの自分の実力に自信を抱いて3年間を送るのか・・・俺にとって選択肢は一つしかない。

ちなみに・・・今年は智照ほどに警戒警報発令の生徒はいない。

こんな喧騒のなか、。勇太(三重大学院2年)がやって来る。

「6年間お世話になりました。週明けに下宿を引き払います」

就職先は東海地区の大企業。・・・最近、社長が代わったとこね。

塾としては勇太に本当に助けてもらった。「塾で教え始めて一番手を焼きましたね」 ・・・今年の高1のこと。あの学年をそこそこにまとめてくれた。あげく、文系の生徒もなぜか物理基礎が一番点数がいいのだ。勇太が塾にしてくれたこと、それと同時に俺にできること、勇太の性格をできるだけ就職に向くように磨いたつもりだ。

「近い将来、理系の生徒がオマエの会社を受けたいって奴が必ず出てくる。その時は頼む」 「分かりました」

本来ならじっくりと酒でも飲みながら6年間の思い出を反芻したかったが・・・

・・・こんな時期だ。高2から模試の返却が続く。そして中学生は学年末試験直前。中3は2週間を切った、高3も延長戦が始まっている。3月に実家近くで飲む約束をして別れる。

 

3月のいつの日か、塾を一日休みます。勇太の実家のある豊川で、勇太の親父さんともども酒に溺れます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 延長戦が始まる | トップ | 1年後への余震 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

塾長の友人」カテゴリの最新記事