明日菜は足に毛布をかけていた・・・寒いんやな、ジーパンにでも着替えればいいのにね。
里恵(7期生)が来てくれる・・・ありがたい。国語を一挙に集中的に受験モードに持ち込めればと思う。細かいミスが出る・・・樹の送り仮名のミス、あるいは万純のスピードのなさが目立つ。国語は入試の1限目だ、ここをスムーズに乗り越えればいつものリズムに持ち込めるはず。2限目の数学の手ごわさは分かっている・・・これは想定内。国語さえ気分よくいけば数学で多少こけたところで3限目からの社会と理科と英語で取りこぼしさえしなければ全員合格だ。
再び志望変更・・・懸念の生徒が津高回避、これでほぼ陣容が揃った。
津高は由生と樹と馨五、上野高校が莉穂と茉穂、津西が万純、そして津東が丈一郎。
このなかでは丈一郎の軌跡には複雑な思いがある。夏休みの密航後よく頑張った。2学期の内申から3学期への内申は久居東の場合はほぼ変更はない。一部の生徒は下がるが、上がった生徒は過去7年間の塾生、さらにその友達にも輪を広げても話は聞かない。それなのに丈一郎は内申を2学期の34から36に上げてきた。学年順位は20位にたどり着いた。これで丈一郎の志望の津西でガチ勝負ができると思われたが、急転直下丈一郎はあえて津東を選択した。万が一公立に落ちた場合は三重特進進学となる。私立の高価な月謝に加え、ウチの塾も続けるとなると親に負担を強いることになる・・・そんな判断が働いた。その判断は、ここは確実に公立、津東をゲットし、三重大学に進学するためにウチの塾を続けるという丈一郎なりのプランだ。
このプランには伏線がある・・・潤奈(津東1年)の存在。
潤奈が毎日のように塾で勉強し、いつしか英語で津高や津西に進学した同級生を全国模試の成績で追い抜いてしまったこと。このことについてはしてやったりとの思いはある。高校には格は存在しない・・・それを実践するために極力英語の授業は中学生の部屋でやって来たのだ。中3にも察しがついたはずだ・・・今の高1あるいは高2を含めても潤奈の英語が一番秀でているということをだ。
津東に進学しても三重大学、あるいはさらに上を目指せる・・・そのモデルケースが塾にあると感じてくれた丈一郎には感謝している。それと同時に責任も感じている。その意味でここで宣告しておく。
丈一郎がこれからも3年間ウチの塾を続けてくれたならば、少なくとも三重大学以上の大学に必ず合格させる。
何度も言う・・・高校に格はない。格があると思っている人物こそが人間の品格に欠けている。
ともあれ、短距離走が始まる。
里恵が中3に怒っている声が聞こえてくる・・・怖い。
送ってくださりありがとうございます
今日なぜか早稲田の初対面の先輩方と
仲良くなりご飯奢ってもらいました
明日からもがんばります!
本当にありがとうございます(__)