３月２日

甚ちゃんと午前４時前まで飲んでいて倒れるようにスラム街のベッドへ。
午前７時に電話で起こされ、今日もルーティーン、娘を高校まで送る。
今日から期末試験だとかで早く出たこともあって混雑少々、しかし復路では渋滞に巻き込まれて納所界隈を右往左往。

試験は昼まで、午後０時30分に再びお迎え。
塾のご父兄の苦労が徐々に身体に染み付いていく。

午後から塾であゆみの英語。お題は法政大学社会学部2000年度、内容は少年犯罪。
あゆみの志望は皇學館教育だ。前期で環境論が出題された以上は、教育論がクローズアップされてくる。

あゆみの授業の最中に千尋が登場。古西に２日に塾に来るように言われたとか。そういや古西は大学のダチとの旅行から帰ってきてるはず・・・。俺の携帯から古西に電話、30分待ってくれ！との返答。そうこうしているうちに愛も登場。古西は弟の三重高の卒業アルバム持参で登場。師弟ともどもベッドに３人で座りかまびすしい。

昨日に続いて今日も佳央理が勉強している。
19期性は壊滅的な状況である。小さい時から教えた子が多かった。常に女性として「離婚できる自由」を標榜し、スペシャリストになることを説き続けた。しかし、娘に語りかけていたつもりの俺の一人相撲。高校進学と同時に櫛が欠けるように塾から姿を消していった。そしてマクドやガストで偶然見かけるバイト姿・・・、たぶんカラオケも進境著しいことだろう。
その意味では、指導者としての資質を直視せざるをえない学年であった。
結局、所詮女の子はね・・・と自分を誤魔化してもよかった。しかし２学年上の17期生が猪突猛進で大学受験を目指していた。
17期生を見るにつけ俺の心が疼いた・・・19期生にどのように接すればよかったのか。

明日はひな祭り。
そして頑固な小林の関西外語大学の後期入試だ。
頑固というだけでは足りない・・・頑固一徹とでもしておこうか。
本当に関西外語一筋に生きた２年間だった。頑固一徹・・・そしてウチの講師から厳しい洗礼・・・大学に行くだけの資質があるんか！なんぞと、受験生にとっての生命与奪とも言える幾度にもわたる叱咤の連続の２年間だった。

小林へ。
１年後輩どもの、やれ東大、やれ早稲田慶応との雑音が絶えなかった年月をよく寡黙に耐えてきた。実質的には明日が最後の入試だ・・・頑張れ。
そして、想像すると気色悪いけど、受験から解き放たれた笑顔のアンタと酒を酌み交わしたいよ。森下や里恵ともどもね。

アキラから連絡あり。
「明日からお世話になりたいんですけどよろしいでしょうか」
アキラは今年度の公務員試験を狙って、母校の関西大学近くで12000円の下宿で勉強している。親からの仕送りは貰っていない。その心意気や良し。
公務員試験となると俺の出番はない。甚ちゃんの登場である。
10日ほどの滞在で果たしてどこまでモチベーションを上げられるか。

杉野の薬剤師国家試験も近づいている。
試験日は、公立入試と同じく３月10日と翌11日・・・今頃、博多のホテルに缶詰状態でラストスパート。
半年遅れの卒業もあり、逆境からのスタート。すぐに崩れ落ちそうになる杉野だった。９月下旬から始まった久しぶりの受験生活。そんな角砂糖のような杉野にとり、受験生としての自覚を噛み締めるうえで、ウチのホームページ上のブログは役に立ったと思う。
困ったことに肝心要の隼人には役に立たなかったようだが・・・。

杉野へ。
ピシッと決めて、早く帰ってこい！　古西の学生最後のマージャンの面子の席を空けて待ってるよ。

深夜、嬉野中の久保を送る。
嬉野中は明日で期末試験終了。通常なら試験休みに入る。中１の郁と亜里は相談して、試験休みを２回と決めた。ところで中２の久保は・・・。
「木下先輩たちのように、全国入試問題の国語を北海道から順に解いていこうと思うんですが」「えらい、速攻やな。まるで親の３順目のリーチや」「国語が苦手だし、時間もかかると先輩たちから聞きました。今ごろから始めて来年の入試に間に合うかなと・・・」「いいんじゃない。好きなようにやればいい」「じゃあ、試験休みはなしで結構です」
この１年間、中３の先輩たちの背中を見ていた久保の視線は、明日で終わる期末試験だけでなく、その向こうに来年の津高入試も射程に捉えていたわけだ。
１年後輩の久保に無言のプレスをかけた中３たちに感謝する。
これが、れいめい塾だ。