１月１５日

昨夜は４期生の横山がやって来た。
奥さんの実家で手に入ったとかで、飲みたい焼酎ランキング全国１位の「佐藤」持参だ。とまあ、これは後でネットで検索して分かったこと。ともあれ、この焼酎はセンター試験にでも飲むということで、今日は安い朝鮮の焼酎を・・・。

横山の話は子育てについて終始する。自分の子供が自分の意にそぐわない。
横山は「叱る」ことと「怒る」ことを区別する。「叱る」とはある意味、冷静にそれ以後を想定して諭すということ。いっぽう「怒る」とは感情のなすがままの迸り。
自分が父親からは怒られてばかりきた。そして弟には叱っているように思えた。その経験則から自分は息子に対してうまく叱ろうとするが、ついつい感情が激したままに怒ってしまう。
授業が終わった森下、仕事帰りの里恵、定番の甚ちゃんが加わり、それぞれの家の子育ての話、当然にして俺のもね。激する意味では俺は横山以上やもしれぬ。いまだにめいは俺に怒られたことがトラウマになっていると奥さんが言っていたっけ・・・。
小学校での講師生活、第一週目が終わった古市がキムチ持参でやって来る。サンクスでバイトしている韓国の学生さんが、本場ものを作ってくれたとか。

古西から連絡。
「時刻的には今、神戸あたりやろ」と先制すると「おっ、よく分かったな、明石やな」

いつしかスラム街で沈没している。明け方に目がさめると真ん中の部屋で話し声が・・・。えらい長丁場になっているなと見に行くと森下と山岸（三重大学医学部５年）が飲んでいる。みかんを１個取って食べながら二人の会話に耳を傾ける。しかし二日酔いの頭は全てを拒絶しちまう。「ええよええよ、先生は寝てくれていいから」と森下。俺はフラフラと、再びスラム街へ・・・。

午前９時前に喧騒で目覚める。高３が今日から始まるセンター模擬試験にやってきた。俺は慌てて飛び起き、昨日のうちにコピーしてあったプリントを運ぶ。
今日の試験は高２も受けることになった。昨夜、森下からその由の申し入れがあったが、「どうせそう言うと思ったから高２の生徒の分もコピーしておいたよ」

問題配布に手間取り、10分遅れの午前９時10分スタート。教室内を静寂が包む。
センター試験まであと６日・・・。

午前11時、古西に電話してみる。
「広島まで予想以上に時間がかかったんやけど、まあいいかって一挙に九州まで走ったんや。関門海峡を渡ったんは朝の７時くらいかな。今？今は仮眠を少々取って、福岡目指して一目散ですわ！　で、試験は全員受けてるの？そう、そりゃなにより。ネット上に点数をアップするように言っといて」
クソッ！元気そうじゃねえか、頭に来るわい。
ちなみに俺はカステラは大嫌いだからな。

正午、センター模試の英語と国語終了。午後は１時からだ。

午後２時、私立文系組が終了。
有加里（津）と千沙（津東）が採点を始める。他の私立文系、あゆみと由子は古い塾で甚ちゃんの授業。
有加里と千沙はともに立命館なので国語は現代文の100天満点で。
有加里が国語91点、英語142点、政治経済66点。千沙が国語59点、英語157点、日本史76点。
圧縮配点で有加里が３教科で76％、千沙が72％。ともにボーダー（立命館83％、アジア太平洋立命館77％）に届かない。
あと６日・・・。

あゆみ（皇學館６年）と由子（津東）はセンター利用の大学もなく、センター試験は単なる通過点に過ぎない。ゆえにこれからの５日間の重さは他の高３に比べるといささか軽い。
あゆみの英語は121点・・・やっとここまで来たかとの実感はある。去年の４月、５年ぶりに塾に戻ってきた頃の英語は完全に壊れていた。SVOなどの理論も分からず、英単語すら中学レベルの出来からツアーが始まった。ターゲットの基本800がなかなか覚えられない。古西も「あゆみちゃんねえ・・・」と口を濁す。英単語が身体になじみ出したのはここ最近。これで皇學館の教育の後期日程までには間に合うかもれない。それでもやはり後期勝負なのだ。
由子が受けるのは唯一、関西外語の英文科のみ。ゆえに英語はできて当たり前。今日の英語は166点・・・まあまあかな。

午後４時半、古西に連絡を入れると佐賀県。西郊中のサッカー部の同級生が働いているとかで、そのダチの家。今から博多に繰り出すかどうかと思案の最中とか。
佐賀か・・・そういや鳥栖に、『蔵出しめんたい本舗』があったよな。私はめんたいこは大好きです。

里恵が国語の採点・・・１と２の現代文満点！　やっぱ、すごいわ。考えりゃ、津西高１年次で当時のセンター試験の現代文満点取ってたからな。まあ、古典と漢文は直感で解いて72点だそうな。・・・計172点。

午後７時、午前９時からスタートした試験がやっと終わる。
英語から・・・愛（津）・195点、千尋（松阪）・180点、荒井（津）・142点、沙耶加（津）・161点。
国語は、愛・176点、千尋・145点、荒井・95点、沙耶加・127点。
古西、取り急ぎこんだけや。
明日は千尋と荒井が高校へ行かなアカンて言うてるぞ。
しかしこのカリキュラムだと、見直しにかける時間がないのがネックやな。
ちなみに佐賀県の呼子のいかわさびは絶品だそうです。