『 HARD & LOOSE 』 れいめい塾 津市久居

塾頭の『れいめい塾発 25時』
三重県津市久居にある学習塾『れいめい塾』の塾頭のブログです。

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11月16日

2005年11月16日 04時29分48秒 | Weblog

高2の英語の試験をスラム街のベッドに沈みながら行う。あげく、二人目の誰だっけ、ともかく試験の途中に何度か意識との接触が途切れちまう。

ここ最近、酒も飲んでいないのに瞬く間に意識が遠のきそうになる。確かに睡眠時間を削ぎとるような空気が塾内に蔓延してきている。受験の匂いってやつだ。個人的には呆れるほどに嗅ぎたくなる匂いだが、精神とは別の部分が磨耗している。これが老いるってやつなのかい。

午前3時過ぎに再び意識との回路が繋がり覚醒する。
杉野と隼人が稼動している。俺は照れくささで寝覚めが悪いトドのような風体でベッドの上で鎮座している。
杉野がパソコンに向かって打ち込んでいる。今日分のブログだろう。
午前4時前に杉野が帰宅、隼人も「明日は由子ちゃんに起こされるから」と言いつつ隣の部屋に引っ込んだ。
教室内の匂いは十分すぎるほどの臨戦体制、そんな硝煙のなかを俺はのそりと起き上がり新しい一日を始める。気分を高揚させるために歯でも磨いてみようか。
京都外語大学の推薦試験が明日から始まる。歯を磨きながら、試験前日の英語の段取りを腐りかけている頭の中で描いている。

真ん中の部屋を掃除していると懐かしい「25時」を見つけた。1998年1月9日号・・・橋本ドクター遭難の詳細が載っている。
あの時は大変だった。北野君が結核の疑いで明星病院に入院、続いて橋本君が硬膜下出血で大門病院に入院。記憶が磨耗するなかで橋本君は短記憶をいかにすれば長記憶にするかを模索して医師国家試験に臨む・・・。
その「25時」、さっそくホームページの復刻版に入れようとキーを叩き出す。こんな姿を見たら橋本ドクター、呆れて言うだろう・・・「手打ちなんてせずに読み込ませたらいいんですよ!」

熱い「25時」を当時の空気をまさぐりながら打ち込んでいる午前6時、突如電話が鳴る。・・・大西君からだ。
先週の土日の授業を休んだことのお詫びだ。先週の金曜日に森下とマークン、大西君からの誘いで午前4時頃まで飲んだということは聞いていた。ゆえに土日の授業は無理だろうとも。
それにしてもこんな時間に・・・、「実は、先週の金曜日に飲んで家に帰ったら吐いたんですよ。そのなかに血が混ざってて、それで入院。今やっと退院してきたんですわ。まあ、いろんな心労が重なって胃炎になったようです」
今週末の大西君の授業は、金曜日に塾に入り金曜の夜に一講、翌土曜日にニ講でどうかとのこと。明日、いや今日にでも金曜日の授業の調整、確か古西の英語があったんとちがうかな・・・とりあえず調整に入ることに。

朝日が昇り、外が徐々に騒がしくなっていく。
街が覚醒してくる音をBGMに、俺はある中2の塾生への手紙を書く。塾が好きだというわりにはなかなか塾に来ようとしない生徒だ。
それを書き上げて生徒の家までおんぼろエスティマを走らせる。郵便ポストに投げ込み、近くのマルKでコンビニ本のプロジェクトX、青函トンネル編を買い込んで塾に戻ると午前7時をまわっている。
千紗は今日も来ないかなと思いつつ、大学生の頃に竜飛崎から見た津軽海峡に想いを馳せる。
大学1年の秋の終わり、高橋竹山の追っかけ?をしながらの東北の旅の途中、竜飛崎へ続く舗装された道・・・記憶の断片を繋ぎ合わせているとことへ、ドタドタと階段を駆け上げって来る音・・・ドアを開けて入ってきた千紗が叫ぶ。「英単語、お願いします!」
時刻は午前7時35分。

ここ最近、睡眠時間は2時間から3時間で推移している。今の俺の腕でも切ろうものならトカゲのような血が出るんじゃないか。
どこかで仮眠をと思いつつ、こんな日に限っていろんなことが起こるはず。そう直感が告げている。
昼過ぎには梨央が勉強を始めている。嬉野中は実力試験の二日目で午前で終了だ。そして理恵が午後3時には教室に入ってくる。そういや、今日は入塾希望者が来るとか言ってたっけ。ところが、その子との約束時間のカウントダウンにご父兄から急の電話。俺はビートルズの「ヘルプ!」を聴きながら車を走らせることになる。

依然としてベッドにもぐりこむ機会はない、ほんの15分くらいで十分なのに。
中3の一人一人に簡単な指示を出し、中2に細かい支持を出していく。そこにはいつもの風景・・・。ひたすらに疾走しながら、授業が終わってベッドにもぐりこむ白日夢がまとわりつきやがる。
再びカウントダウン・・・と思いきや、隼人からのリクエストだ。河合塾の英単語集2050の単語を表にして打って欲しい! 中3の姿が疎らになった頃、一枚のプリントに180単語ずつを打ち始める。一枚打つのに約1時間30分・・・長い夜が始まった。
そんなところに携帯が鳴る・・・分かってるって。リーチがかかってからの第一ツモをつもってくるように、俺は携帯に出る。これは当たり牌だろ・・・「甚野です!」
分かってたよ・・・この状況じゃ、当たり肺しか引かないよな。俺は優しい声で答える。「甚ちゃん、どこまで迎えに行けばいいんや?」「すいません、津新町まで。いいっすか?」「甚ちゃんから電話あること分かってたよ」「・・・」


明日は里恵VS隼人の漢字対決の日である。

上の一文を書いて寝るつもりがついついプリントを打っちまう。
やっと三枚終了した。これで隼人は許してくれるかな・・・。
今が午前4時30分、あと2時間半もすれば千紗がドタバタと登場や。寝るとしようか。
今日の予定、千紗を教えてから奥さんにお金を貰って塾専用教材屋へ。
昼から漢字対決やから、その頃までには戻ってくる予定。

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