弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

事務所開設12年目!
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【知財記事(特許)】ASEANへの出願、特許庁が連携強化

2019年08月15日 10時14分26秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
曇り空の@…野洲川あたりです。

結局、大阪ワンタッチで帰路。まあ、お天気には逆らえません。
お仕事・プライベートでそれぞれ会うべき人には会えたので良しとします。

さて、今朝はこんな記事

(日経電子版より引用)
=============================
ASEANへの出願、特許庁が連携強化 翻訳ミス対応の議論加速

特許庁は日本企業が東南アジア諸国連合(ASEAN)に特許を出願しやすくする環境を整える。ASEAN諸国の特許当局トップと連携協力の強化で合意した。日本企業が取得した特許の権利を翻訳のミスを理由に正当に行使できない問題の解決へ議論を進めることでも一致した。

(以下略)
=============================
(引用終わり)

出願中だけでなく、権利化後に誤訳訂正が認められるようになる、ということなのかな?
メジャーな言語ならともかく、現地語への翻訳の正確性をチェックすることは、なかなか容易ではない。
日本語からの翻訳の場合、おそらく一旦別言語(英語)に翻訳してから現地語に翻訳するケースが多いだろうと思われる。
(少なくとも、英文明細書が作成されているのならば、日本語よりも英語により重点をおいて参酌すると思われる)
伝言ゲームではないけど、1度目の翻訳、2度目の翻訳それぞれで誤訳リスクはある。

そんなことを書きながらふらふらと検索してたら、こんなレジュメを拾った。
制度の悪用は結局制度利用者の不利益になって帰ってくる。気を付けなければいけません。
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【業務日誌】区切って集中

2019年08月14日 09時15分38秒 | 業務日誌
おはようございます!
やや曇り空の@…川崎辺り?です。

本日は移動中。
西の方で色んな人と会う用事があり、台風なんぼのもんじゃい!で移動します。

移動時間がやや長め。なので、それぞれの時間のパーツで何をするかをあてはめてから移動中。
今は、朝始業前に事務所でやっている朝ルーチンをこなし中。
時間が区切られていると個々の作業に集中できてよい。

いやまあ、ほぼ毎日ブログ書いてると日常生活がガラス張りになっている感覚があり、
ある程度“頑張ってますよ”アピールになっているときがあることも否めないのだけど、

一方で
“ブログ書くからちゃんとした生活しないとなー”
という効能もある。
これが果たして健全なことかどうかは判らないけど、自堕落な生活に陥る頻度は劇的に下がっている。

もちろん、ブログでは触れない行動もある(そりゃそうでしょ)。
「私生活ポルノ」をしなきゃいけない理由はない。
前にも書いたけど、発信ツールによって開示レイヤやテーマは分けている。

色んな仕切りや区切りって大事。
時間を区切ることで気持ちを切り替えられるし、
場面によって別のトーンで発信することで多面的で矛盾に満ちた自分を再確認できる。

「多面的」であることを、“ブレている”という人もいる。
けど、そうじゃないと思う。
それぞれの「面」が区切られてしっかりしている限り、そういう複数の「面」をもった存在、ということ。
ヘンに二次元に自分を投影して理解してもらおうとするから疲れるのだ。

というわけで、今日は時間も区切って、「面」も区切って活動中。



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【雑記】お盆休み週間

2019年08月13日 08時22分28秒 | 趣味・その他諸々の雑記
おはようございます!
台風10号の影響なのか、朝から雨にうたれた@湘南地方です。

世間は先週末からお盆休みに入っているところが多いようで。
事務所の近所の飲食店や雑貨屋さんもお盆休みの張り紙を貼っているところがチラホラあります。

ONとOFFの切り替えは大事ですよね、うん。

そんなことをいいつつ、弊所は特にお盆休みを設けることも無く、交代交代で各自お休みを頂くスタイルです。
当職も半分お休み、半分お仕事な感じで、明日明後日不在にします…という予定だったのですが、
いかんせん台風が…。

どうなるのかな、これ。
様子見ながら移動するのか自重するのかを考えます。
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【商標】変な商標登録

2019年08月12日 09時43分42秒 | 実務関係(商・不)
おはようございます!
2日ほどブログお休みしてました。
デジタルデトックス…というわけではなく、単に生活リズムがブログを書くような感じになっていなかったわけで。

世間は、ながいお盆休みに入っているところもチラホラ。
…まあ、これだけ暑いですもんね。お盆はさておき、あんまり根詰めてやっているとオーバーヒートしてしまいます。

そんな猛暑の夏の日に一服の清涼剤?というわけでもないですが、
変な商標登録集のまとめサイトをいくつか見てみました。

その①
その②
その③

商標登録をすることの本来的な意味は、“自身の商品/サービスをつつがなく取り扱えるようにすること”
だと思うのだけど、上記サイト(とくにその①)に載っている一連の商標は、必ずしもそうした目的で出願されているわけではないようにも思える。

道具の使い方は人それぞれであるように、制度の使い方だって「本来的」である必要はない。
ただ、こういう面白商標ばかりが着目されたり、本来的な制度趣旨ではないものが乱立している状況を見て一般の方々が混乱しないといいな、とは思う。

さ、お仕事お仕事。
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【経営×知財】知財戦略はファッション?

2019年08月09日 08時21分17秒 | 実務関係(著作権・価値評価・周辺業務)
おはようございます!
ナツナツナツナツ…



…はい、頭の中で「ココーナッツ」が浮かんだ人。あなた40代以上。




すみません。あまりに暑いものでやや故障気味。
※ちなみに、事務所内でも場所により温度差があり。
 私の机は日当たりの良い窓際にあり、エアコンからは最も遠いので、エアコンがんがんに利かせていてもときおりモワッと暑い。
みなさん、本当に熱中症には気を付けましょう。
今朝の7時のNHKのニュースでアナウンサーも言っていましたけど、
本人が気を付けるだけではなく、熱中症リスクがありそうな人には声を掛けましょう。


さてさて、昨日は経産省からこんなリリースがありました。

(経済産業省HPより引用)
=============================
2019年度知財アクセラレーションプログラム「IPAS2019」第一期支援先10社を決定しました!

特許庁は、スタートアップの事業を知財で加速させる知財アクセラレーションプログラム「IPAS2019」の第一期支援先企業10社を決定しました。支援先企業には、ビジネス専門家と知財専門家からなる「知財メンタリングチーム」が派遣され、事業を加速する知財戦略を構築します。
(以下略)
=============================
(引用終わり)

「事業を加速する知財戦略」…確かに心地の良い響きだし理想的。
これまでもベンチャーの相談を受けても、“ない袖は振れない”“まずは事業を進めないと。知財は後々”
というケースが多かった。
昨年度も同様の取組みがされており、「成功事例集」なるものが刊行されているが…中身が「成功事例集」じゃない(笑)
どちらかというと、スタートアップ用の知財ハンドブック、という趣き。

まあそれもそのはずで、
本来的に知財は、“事なきを得る”ためのツール
カッコいい服(=知財)を着たからもてるわけじゃなく、肝心なのは中身(=事業)。

とはいえ、世の中には如何にスッパダカで歩いている会社が多いか、という問題提起なわけで。
どうせ着るなら、組み合わせ(=知財権ミックス)とかマストアイテム(=キーテクノロジーの保護)とかインナーのおしゃれ(=オープン/クローズ戦略)とかに気を遣わないとだめよ、
ということを浸透させることは大事。

あと、あまり言われないけど、“TPOに応じた着こなし”というのもかなり重要。
子供と虫取りにいくのにカッチリとしたスーツを着ていく人はいない。
場に応じた格好、というのが、信頼にもつながる。

なんだかファッション誌的なたとえになっちゃったけど、そんなに外れてないと思う、知財戦略って。

そうそう。ファッションで一番大事なのは、
「予算に照らして分相応なものを選ぶ」ということ。
服にばっかり気を遣うわけにもいかないのだから、良いものを一揃え、というのが大事じゃないかなと。






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【景気】戦略の選び方

2019年08月08日 09時20分22秒 | 経済指標・経営環境・景気
おはようございます!
朝から記事一本書いていたのですが、ディスプレイトラブルで結局飛ばしてしまったので、
改めて別の記事に。

…そうやって考えると、「誰かに読んでもらう」ことよりも「思っていることをかたちにする」ことを求めて書いているんだなぁ、と思います。

さて、気になったのはこんな記事

(DIAMOND ONLINEより引用)
=============================
串カツ田中が5カ月連続前年割れの変調、全面禁煙が招いた2つの難題

串カツに特化した居酒屋チェーン「串カツ田中」が変調だ。既存店売上高が5ヵ月連続で前年割れ。2018年6月に全面禁煙に踏み切りファミリー層の獲得を狙ったものの、サラリーマン層の客離れを招き、客単価が低下。禁煙の反動が現れ始めている。
=============================
(引用終わり)

自分はタバコは吸わないので、こういう方針自体は好感するけどね。
カウンターに居て、後から来たお客が座ってまず一服…とかやられたら基本的には席立つし
(気を遣って吸っていただける場合はそんなことしないですが、まあだいたい我が物顔でやられるケースが多いです)。

いや、飲み屋だとタバコ吸いたいでしょうし、喫煙者が吸うのは、個人的には全然よいのですよ。
…ただ、煙の行方にほんの少しだけ気を遣っていただければ、と思うのです。
食事に煙がかかるのを気にもしない人が多い。自分が食べるものにはそんなことしないでしょうに。。


話が逸れた。


串カツ田中が狙っているのは
“晩御飯外食にしようかな…でもファミレスじゃあーなー”と思っている層、なのでしょう、おそらく。
家だと準備や片付けがタイヘンな串カツとかたこ焼きなんかを、お手軽にリーズナブルにできる。
ちょっとしたお祭りに近い感覚を手近で味わえる。そんなとこかな、と。

で、可能なら毎週末?月に2,3度程度? 家族で足を運んでもらえるくらいの価格帯。地元密着。
坪単価も相対的に安いエリアに出店し、客単価を下げても成立する仕組みにする。


そう、もともとこちらの記事(同じDIAMOND!)でも社長が
「この先チェーン店として長く支持されていくには、高すぎる客単価はネックです。日常使いができませんから。今、客単価は2400円くらいの想定です。かなり高いハードルですが2000円くらいになればとてもいいですね。」
と言っている。

今回の記事内で、
「その反動で生じた2つ目の難題が、「客単価の減少」である。全面禁煙導入までの客単価は2400円台だったが、直近では2200円前後まで落ち込んでしまった。」
などと危惧しているが、むしろ目論見通りでは??

短期的にはマイナスな指標が出ているものの、想定内なのではないかな、と想像。
健康増進法改正に先立って囲い込みをする、という中長期的戦略、
更にその上で、子供たちに原体験を刷り込んで超長期的にファンを増やす戦略(そもそも串カツの文化なんて関東には殆ど無かったものな)だとしたら慧眼だな。

うちも、子供向けの施策とか考えようかしらねぇ。
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【書評(19-14)】「苦しかったときの話をしようか」(森岡毅)

2019年08月07日 08時56分51秒 | 書評
おはようございます!
うん、今日も良い天気!な@湘南地方です。

さて、今日は書評(昨日の長距離移動のあいだに読了)。
本はこちら

友人の書評に惹かれて購入。
うちは、上のムスメはまだ中学生。いや、でも「もう中学生」でもある。
昨日も所用で一緒に出掛けた帰りの道すがら、
“そっかー。あと7年たったら就職活動してるかもしれないんだよねー”
とこぼしていて、「本当に、あっという間だなー。」
と思った次第。

まあ物事にはステップがあるし、この本は就活を目の前に控えた人に向けて書かれた本ではあるので、直ちにそのまま今のうちの父娘に適用できる話でもない。
しかし、父親という立場で娘に対して、これまでのキャリアで得てきた経験をどのように伝えるか、という観点においては極めて参考になる。

以下、エッセンスだと思ったこと。
(1)言いにくいことを直言。
 「第2章 学校では教えてくれない世界の秘密」で、なかなか公の場では言いにくいようなこと(だけど実は皆そうだと思っていること)に言及している。
 “そもそも人間は平等ではない”。その通り。大人がなあなあで済ましていることを大人から子供に伝えるときには、きちんと言葉にするなり可視化することが必要。その点、語り言葉は「揮発性」なので、こうした本に書き記すことには大いに意味がある。
 書き記すこと(それが公の目に触れる、ということを前提として)には、「覚悟」が必要だ。口先だけならその場の勢いで言えるかもしれないことも、文書にすると色々な視点、立場に対して配慮しつつ、でも正鵠を射る表現が求められる。まさに親が子に対して示さなければならない態度そのもの。

(2)豊富な発想法の提示。
 さすが一線級のマーケター。就職活動という場面においても自分自身の「マーケティング」というアプローチで発想法を視覚化している。
 このあたりは、例えば色んな就活本で自己分析やら志望動機やら両者の一貫性やらに言及しているけれど、一番ストンと腹に落ちた。

(3)やはり、経験談は強い。
 筆者は、成功体験も失敗体験も、“赤裸々に”といって良いレベルで具体的に開示している。そのために当然第三者にとっても有益な書き物となっているわけだが、特に失敗談(「フィジーク」のくだりなど)は読んでいて身につまされるくらいかわいそうになる。
 そんな経験から得られる教訓こそ、親が子に示すことの出来る上質な教えなのだなぁ、と思わされた。

色々書いたけど、根底にあるのは子供に対する溢れる愛と感謝なのだよねー。
良かれと思うこと、それを本当に「良かれ」たらしめる能力。両方大事。
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【雑記】ちょっと遠出

2019年08月06日 13時59分46秒 | 趣味・その他諸々の雑記
おはよ…いや、もうこんにちは!ですね。
おひさま全力全快!な@湘南地方です。

午前中、所用でちょっと遠くまで。
んで、久しぶりに近くに来たので…



nicuta =中高の同級生が営むハンバーグ/ステーキ屋さん@三鷹 に寄ってみた。

そういえば、娘を同級生に会わせるのはこれが初めてなのだなー。意外。
しっかしまあ、お暑い日々が続きます。こりゃ肉でもがっつり食っていかないと体力が持ちませぬわ。

さてさて、今ようやく事務所。頑張って遅れを取り戻しますよー。
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【雑記/趣味】笑顔のチカラ

2019年08月05日 08時21分53秒 | 趣味・その他諸々の雑記
おはようございます!
はい、猛暑確定! な空模様の今朝の@湘南地方です。

いやー、すごかったですね、最後のバーディーパット。
全英AIG女子オープン、渋野日向子選手。
プロになってまだ1年、20歳にして初出場、初優勝。

「シンデレラストーリー」という言葉がこれほど似あう状況はなかなかないよな。
ラウンド中に“タラタラしてんじゃねーよ”をかじるシンデレラ(笑)

インタビューを時系列で追いかけると面白い。

大会前のインタビュー  →こちら
予選通過時のインタビュー→こちら
優勝後のインタビュー  →こちら

優勝後のインタビューの、


-賞金で自分にご褒美を?
ちなみに賞金いくらなんですか(笑)



これがなんとも、素晴らしい受け答え。


それにしても、プレッシャーだって当然あるだろうに(最終日3番の4パットはその影響だよなぁ)、
笑顔でプレーし続けるメンタル。
こんなの急にやろうと思ってもできない。
小中でソフトボール、野球をやっていたそうだが、育まれたのは体力もさることながら精神力なんだろうな。

「強い笑顔は最大の武器」
そんなことを感じさせてくれる夏の日の快挙でした。






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【知財記事(商標)】油断も隙も…

2019年08月04日 10時32分23秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
外は既に30℃を超えているのかな。
…はい、クーラーの利いた室内で執務中です。
BGMはビーチボーイズの♪surfin' USA 

さて、今日はこんな記事

(共同通信より引用)
=============================
中国で「小豆島」商標申請
香川県が異議申し立てへ

中国遼寧省大連市に住む個人が「香川小豆島」という商標の登録を、中国の特許庁に当たる商標局に申請していることが31日、香川県への取材で分かった。認められると、香川小豆島の名が付いた日本の商品を中国で販売できなくなる。県や業界団体などは8月中に異議申し立てする方針。

=============================
(引用終わり)

「小豆島」→これで[ショウドシマ]と読みます。
四国にご縁の無い方にはあまりなじみのない地名だと思いますが、小説「二十四の瞳」の舞台、といえばご存知の方もいるでしょうか。
瀬戸内海自体が“地中海性気候”=雨が少なく温暖、ということもあり、オリーブの生産が盛んです。
パスタの代わりにそうめんを作り、バルサミコ酢の代わりに醤油を作る。。。まさに日本のシチリア島とでもいいましょうか。

こういうのを悪意の商標出願というわけで。
何かしらペナルティとか作れば良いのに、と思うこともあります。
“出したもん勝ち”というより、“出された方は対処がタイヘン”というのがあります。

小中高を四国で過ごした身としては、こうした懐かしい地名を聞くと、
“あーーー、行きたいなー”と思うわけであります。
同じ小学校の友達って、今は誰一人交流が無いなぁ…

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