弁理士『三色眼鏡』の 業務日誌     ~大海原編~

おかげさまで事務所開設6周年!
今後とも宜しくお願いします。

【書評】「デジタル時代の基礎知識 ブランディング 『顧客体験』で差がつく時代の新しいルール」

2018年06月11日 08時40分31秒 | 書評
おはようございます!
台風の影響なのか、刺激された梅雨前線が活躍中な今朝の湘南地方です。

さて、今日は書評。
デジタル時代の基礎知識『ブランディング』 「顧客体験」で差がつく時代の新しいルール

頭では“わかっているよ”ということを上手に説明しようと思うと、なかなか難しい。
この本はそれをやってくれている。

先日よんだ「農業のマーケティング教科書」もそうだったけど、
文字通り「教科書的」な使い方が良いと思われる。
具体例がやや少ない印象はあるものの、それは自分の経験で補っていけばよいわけで。

ここのところ、新しい知識を得るために本を読むというよりは、
これまで順不同に触れてきている情報を一旦“ラベルを貼って整理する”ために本を読んでいる、
という感覚が強い。
体系的にモノを学ぶ機会が最近あまりない以上、自分で体系化していくことは必要、なのだけど、
知識のマッピングを自力でやるのは容易ではない。
ノウハウとして丸のみするのではなく、地図代わりに使う。
もちろん、今まで知らなかった概念も多少出てくるので、それは追っかけで補う。

自分の興味領域自体のマッピングも、しないといけないなぁ。
どこまでいくのか、どこはいかないのか。
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【書評】「仕事の哲学」(P.F.ドラッカー)①

2018年03月28日 08時24分35秒 | 書評
おはようございます!
日に日に春が本格化していることを感じる今朝の湘南地方です。

さて、掲題はドラッカーの名言集。ひとまずとっつきやすいものから、ということで。
幾つかピックアップしていきたいけど、今朝は一つ、「強み」の章より。

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強みを知る唯一の方法

何かをすることに決めたら、何を期待するかを書きとめる。九か月後、一年後に結果と照合する。
私自身これを50年続けている。そのたびに驚かされる。誰もが驚かされる。
こうして自らの強みが明らかになる。
自らについて知りうることのうち、この強みこそ最も重要である。

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書き留めることが、「何を期待するか」なのね。ふむ。
例えば「毎日10km走る」ことに決めたら、「体重が〇kg減っていることに期待する」みたいな感じ?

決めたこと(=要件)じゃなくて、期待すること(=効果)を可視化する、というあたりが、
モチベーションを高める意味で良いと思うし、
これを積み重ねて記録していくことで、成し遂げてきたことが履歴として残っていく。
そして、その方法論はその後の生き方にも影響を与える。目的のための手段、という考え方で意思決定していくことができる。

そうやって考えると、特に奇を衒ったことではないんだよな。
でも、「驚かされる」というところ、どういうことなんだろ?
結果の蓄積に驚かされる、という意味だろうか。
このあたりは、実践あるのみだなぁ。
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【書評】「農業のマーケティング教科書」

2018年03月06日 08時08分52秒 | 書評
おはようございます!
曇り空が重たそうな今朝の湘南地方です。

さて、今日は書評。

農業のマーケティング教科書」(岩崎邦彦 著)

何か気付きがある本、というよりは、これまで得てきた知識を整理するのに適した本。
「教科書」とはまさにその通り。

例えば、「生産者目線から消費者目線への転換」っていう、“まーそりゃそうだよね”という観点。
例えば、「『違い』が価値になる」という指摘。

一つ一つは、そんな目から鱗、というものではないのだけど、
それぞれのテーマについて考えるときのポイントを丁寧に挙げてくれているので、
マーケティングのあり方を改めて考え直す時にチェックリスト的に使うのが正しいかも。

1時間もあれば読めてしまう本だけど、繰り返し使う感じかな。


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【書評】「悲嘆の門」(宮部みゆき)

2018年02月28日 08時57分15秒 | 書評
おはようございます!
日差しが心地よい今朝の湘南地方です。

さて、弾丸出張から帰ってきたら今日はもう月末。
明日から3月だなんて。。。。

そんな出張の移動の間でちょこちょこと読んだ「悲嘆の門」。
年末年始のために買った本だったけど、2か月遅れでの読了。

もともと予備知識なしに読み始めたのだけど、これ、「英雄の書」と同一世界なのね。
「模倣犯」のようなガチガチのミステリーかと思って読み始めたらプルプルなファンタジーだった。

あらすじについては、ちょっとググるとネタバレも含めて色々書いているので詳述は避けるけど、こんな感じ。
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サイバーパトロール会社「クマー」でアルバイトを始めた大学一年生、三島孝太郎。
殺した後で死体の足指等を切断する連続殺人と深くかかわっていくことになる。

一方、元刑事である都築は退職後、ずっと調子の悪かった足をかばい、手術の順番を待ちながらも、時間を持て余し気味にゆったりと過ごしていた。
元刑事ということもあり、町内会長に廃墟ビルのてっぺんにあるガーゴイル像が動くという情報があるので、一緒に見てほしいと言われ、事件に巻き込まれていく。

そして、孝太郎の知っている人物にまで、連続殺人の魔の手が伸びていく。
孝太郎はこの世のものではないものと「取引」をし、犯人に復讐したいと願い、事件を解決しようとしながらも、しだいにこの世の世界ではない世界に引き込まれていく。

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ネタバレにならない程度に抽象的に書くと却って判りにくいな…。

物語を綴ることを生業とする作者の、「言葉」に対する哲学を垣間見ることのできる作品。
ミステリーだと思ったらファンタジーだったのでがっかりした、という声も少なからず聞こえる(実際私もちょっとそう思った)。

でも、作者の軸足が「世相を切ること」にあるのではなく、
小説家としてどっぷりとかかわってきた「言葉」と「物語」に対する想いを綴ることにある、と考えながら読むならば、
ファンタジーとしての描写こそが宮部みゆき自身のリアリズムなのかな、と思った。
実際彼女には、どす黒い感情が行きかっている掲示板やSNSの画面からは、赤い毒虫がうねって出てきて見えているのかもしれない。

“言葉を発して終わりじゃなく、発した人の中にも、その言葉は蓄積されていく。”
という、非常にはっとさせられる一節があった。

俗っぽく言うと「言霊」とかになっちゃうんだけど、作者が作品を通して伝えたいことはちょっと違うんじゃないかなと思った。
もっとこう、「言葉」を紡ぐことの重みというか。
まったく違う角度から「言葉」に接している身としてもいろいろ頭にめぐる一節。
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【書評】「1440分の使い方」

2018年01月07日 09時15分20秒 | 書評
おはようございます!
凧を揚げたら気持ちよさそうな青空の湘南地方です。

さて、今日も書評(というか感想文)。
今日は「1440分の使い方」

成功者たちの時間管理15の秘訣が書かれている、とのことだったが、
エッセンスとしては以下の通り。

・人生で一番大事なものは「時間」。
 お金も人間関係も相対的なものだし出入りがある。でも時間は絶対的に消費していくのみ。
・通帳とにらめっこするのに時間には皆無頓着過ぎる。
 紙に「1440」と書いて机の前に張り出しておこう。
 それだけで意識は変わる。
・ToDoリストは心理負荷を上げるだけ。すべきことはスケジューラに全てはめ込んでいこう。
 むしろ「やめることリスト」を作る。
・やるべきこと、やれることは、常に山ほどある。自分の強みを情熱を活かせることに集中して時間を投下。
・ノートはモレスキンがおすすめ(また出た)。
・当面の目標達成に役立たない誘いは断る。
・80:20の思考(これもまたでた)。
・朝の60分を大事にする。

途中で走り読みに切り替えたのは、各秘訣を説明するエピソードが
“アメリカ映画の字幕”的なので。変にウィット利かせすぎ。
物の例えが日本人にはあんまりピンとこない。

今書きながら走り読みしていたが、
「13人のオリンピック選手に学ぶ時間管理の秘訣」は、色々示唆が多い。
トビー・ジェンキンス(水球の選手)の
「あなたにとって信用と賞賛に値する仕事をしている人、とりわけ、あなたがやりたいと思っていることをすでにやっている人を見つけなさい。その人たちに助けを求めて。その人たちのアドバイスを自分の立場に当てはめてみよう。1時間の節約になるとか、そういうレベルの話じゃない。目標に到達するまでの時間を年単位で削減できる可能性がある。」
という一文はとても納得。適用可能な程度に違う道の達人のやり方って、応用が利くケースが多い。


とりあえず、事務所の電話は自分で最初に出るのやめようと思う。
※前までは、ほぼ9割がた自分宛の電話だったので他の人の手を止めないことを優先していたもの。
あと、モレスキン買うか(笑)
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【書評】「タスク管理超入門」

2018年01月06日 10時34分05秒 | 書評
おはようございます!
すかっ晴れな湘南地方です。
本日は愛車の1年点検のためクルマ屋さんに来ております。
待ち時間での更新。

さて、「書評」というのが、ノウハウ本なので適切かなんとも言えないけど、
まあ読んだ記録を残すことを目的に記載。
…だって、この本以前読んだことあったもの(笑)

さて、気を取り直して。

GTD(Getting Things Done)のやり方のイロハについて書いている本。
…そうそう、これ読んでToodledoを導入したんだった。

でもまあ、例え二度目であったとしても、気になったから読んだのであって
決してムダではない、はず。

ひとまず今回の気付き。
・contextを、「一日でどの時間帯にやるか」の仕分けとして使うと良い。
 lengthとの関係で無理のない詰め込み方かどうかが判る。
・大事なのは、ToDoを書き出すだけではなく、タスクに実際にかかった時間を記録して修正していくこと。

しかしまあ、次に読んでいる本(=「1440分の使い方」)では、
「ToDoリストは作るな!」
とか書いてるし…。

ま、色んな考え方を取り込みながら自分なりの生き方管理法を考えて行こうかなと。
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【書評】「革命のファンファーレ」(西野亮廣)

2017年12月12日 07時32分41秒 | 書評
おはようございます!
気持ち良い寒さの湘南地方です。

出張で荷物を増やす本屋かな(詠み人知らず)

ということで、出張先でちょっと前から気になっていた本を購入し移動中に読破。

端的に言えば、絵本「えんとつ町のプペル」を作り売るまでの一連の流れを題材に
現代的なマーケティングの在り方や広告の在り方について展開される独自論。

いや、「独自論」というとちょっと語弊があるな。
言っていること自体はそこまでエキセントリックなわけじゃなく、むしろ理にかなっていること。
だけど言葉の選び方にクセがあるから受け入れる人とそうでない人がいるだろうな、という。

例えば
「お金の奴隷解放宣言」とか
「作品の販売を他人に委ねるな。それは作品の『育児放棄』だ」とか。

個人的には、こういう物言いには抵抗はない。
他人が言いづらいことをズバズバ言っている。
物議を醸すことを恐れない(むしろ狙っている)から“嫌われる”のだろうけど、
嫌われるだけの自己表現をできていることに着目すべき。
だいたいの世の中の人はそこにすら辿りつけないわけだから。

もうひとつ、本著の中で言及している「おとぎ出版」。
要はクラウドファンディングを活用した、書籍の「受注生産」。
既存の流通を介さない出版スタイル。ありっちゃありだな、と。

色々出たとこ勝負でやっている感も感じる(感性で動く人な印象なのでそれも良い)けど、
結果が出ているのだから説得力があるよな、と思う。
※「えんとつ町のプペル」は30万部超え、「革命のファンファーレ」は12万部超え
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【書評】陸王

2017年10月11日 09時19分55秒 | 書評
おはようございます!
好天の藤沢です。今朝は朝からお出かけ中。

先週の出張の帰りに一気に読破(仕事せえ、ちゅう話ですが…読み始めると止まらず)。
今週末からドラマでもやるようですね。
いかにも池井戸潤的な、役柄の性格付けが判りやすいドラマ。
苦悩しつつも光を見出だす社長、
カタブツだが人情もある経理、
担当先のために奔走する銀行員(のち退職するが)とその銀行員を冷遇するいけ好かない銀行の支店長、
などなど…。

以前誰かが半沢直樹を「現代の水戸黄門」と言っていた気がするけど、
本作も同じ匂いの“現代風時代劇”な感じ。
いや、そういうの好きなんですけどね。

職業柄的な観点でいうと、
2つの「素材」に関する特許の扱われ方が好対照で興味深い。
かたや早く確実にマネタイズしたいベンチャー企業、
かたや一度事業に失敗した中小企業(ただ特許を取ったのはもともとの本業とは異なる、自分の出自に関わる技術分野)。

人情論100%でもなく、ビジネス100%でもなく、
感情の揺らぎも垣間見えて、現実離れし過ぎず世界感に入り込むことができた。

ドラマ、予約で録っとくかなぁ。。
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【書評】左遷社員池田 リーダーになる ~昨日の会社、今日の仕事、明日の自分~

2017年03月27日 08時17分22秒 | 書評
おはようございます!
晴天の帯広です。

昨日は移動日。
移動しながら仕事しようと思いつつ、飛行機も揺れがちなので
ついつい読書に甘んじる。

掲題の本、非常に読みやすく、一気読み。
元社長の娘婿(銀行出身)がやたら偏ったキャラで描かれていたり、
何気に裏社会との繋がりがやや肯定的に書かれていたり
全体的に昭和の香りのするノスタルジックなムードだったりはするけど、
まあ総じて読みやすい。

いや、別に情熱とか根性とかを否定するわけじゃないんですよ、全く。
志がないところには成果なんか出ないと思うので。
でもまあ、ちょっとビジネスものの小説としてリアリティがなさすぎるかな、と。
こんなスイスイ思い通りに進むなら苦労はしない。

時代劇を見るつもりで娯楽として読むならば面白い。
何か実を得ようとおもって読むと期待外れに終わると思う。
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【書評】情報の洪水

2008年03月07日 21時22分12秒 | 書評
最近読んだ本の中で秀逸だったのが、

「明日の広告」(佐藤尚之著/アスキー新書)

スラムダンクの企画の章など、さぶいぼ作りながら読んだ。
仕事としてやりたいことを真剣につきつめてやる、ってこういうことなんだなぁ、なんてことも感じた。

本の主題からは少し外れるというか、前提として事実を提示していたのだが、
世の中に流れている“情報量”というのは、ここ数年で爆発的に、本当に爆発的に激増しているんだそうだ。感覚としては理解していたつもりだが、実際統計資料を見ると明らか。

情報収集能力は、昔からビジネスマンにとって情報な能力の一つであったことに今更異論はないけど、その意味は大きく変容を遂げたんだなぁ、と。
今はむしろ、情報の取捨選択能力が重要。いかに探すかではなく、いかに捨てるか。それが仕事のスピードもクオリティも決める。

この能力、どうやって鍛えていけばよいのか??
考えたいテーマの一つではある。
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