弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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価値評価推進センター成果中間報告会

2008年03月04日 01時12分15秒 | 実務関係(著作権・価値評価・周辺業務)
本日掲題の研修に参加。

興味のある会員の方々が多いもようで、結構な盛況ぶり。

金銭的評価の3項目は、以前別の場で発表を聞いたことがあったが、
商標の評価手法について少々。

商標の本質的機能+αから弁理士らしい価値評価アプローチを試みていた点、
意欲的とは感じた。

が、
(1)基準の選定根拠が希薄
(2)結局金銭的評価に結びつけるための枠組みは見えてこなかった
という点で不満が残った。

私見としては、
(1)価値算定にあたっては、「機能」よりも「効果」によりポイントをおくべきでは?独占的使用、他社の使用排除、後願排除、といった法的な効果を価値プラス要因に、権利覆滅のおそれがある事象をリスクファクターにおくことにより、一層弁理士的かつ実際的な価値評価アプローチになるように思われる。

(2)商標格付け的なアプローチは面白いと思った。金銭的評価に結びつけるのであれば、例えば市場全体のマーケット規模と各ブランドのシェアを出し、これへのブランドの寄与度を算出すれば金銭的評価として妥当性のあるものが出せるのではないかと思われる。

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