弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【知財記事(外国商標)】「今治」中国で登録→異議申立て

2021年01月08日 09時09分24秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
宣言初日。どうやらテレワークは「7割」が目標らしいですね。
うちの規模でそれはちょっと不可能ですわ。。。鎌倉オフィス(通常時5人)、一日当たり1.5人ですもの。
まあ知恵は絞りますが、そこだけをターゲットにすると本末転倒になりかねないので。

さてさて、今日はこんな記事

(NHK NEWS WEBより引用)
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「今治」商標申請に異議申立へ

去年、中国の企業が食品や広告の商標として「今治」という文字の登録を申請していたことが分かり、今治市などは対策協議会を開いて、中国の特許庁に対して異議申し立てを行うことを決めました。
対策協議会は、中国で去年7月、現地の企業が食品や広告の商標として「今治」という文字の登録を申請したことが分かったことから、今治市と地元の商工会議所などによって設置されました。
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(引用終わり)

こういう事案が後を絶たないよなぁ。

「先願主義」が知財の世界のルールではあるけど、「悪意」までを保護することを意図した制度の建付けではないはず。
現実には「悪意」を立証することが容易ではなく、だからこそ挙証責任の転換を図る設計や運用が行われていくべきではないかとあれこれ議論されているわけで。
議論されている状況、というのは、要はまだ「べき」論が通じるかたちにはなってない、ということ。
とはいえ、単純な地名が登録されてしまうのはさすがに先回りはできないよなあ(一応「今治」が中国語で特別な意味になるのかなぁ、と思って調べたけどそういうこともなさそう)。

広い世の中、「常識」も「悪意」も、見方や立場によって変わってくる相対的なものな場面もある。
備えあれば患いなし、ではあるが、このケースはちょっと頭が痛いところ。

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