弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【知財記事(特許)】AI特許関係もろもろ

2021年04月14日 09時28分53秒 | 実務関係(特・実・意)
おはようございます!
今日はお天気の良い@札幌です。出張継続中。

さて、AI関連特許について以下のような記事が出ていました。

(CRI onlineより引用)
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中国のAI特許出願件数は世界一、世界全体の74.7%

2020年度の中国人工知能(AI)産業年次総会が11日、蘇州市で開催されました。総会で発表された「中国人工知能発展報告2020」によりますと、過去10年間のAI関連の特許出願件数で中国は世界一となっています。

報告書によりますと、過去10年間の世界のAI関連特許出願件数は52万件を超えています。中国の特許出願件数は38万9571件で、世界全体の74.7%を占めています。また、中国は自然言語処理、チップ技術、機械学習など10以上のAIサブ分野の科学研究産出レベルで世界の先頭に立っていますが、ヒューマンコンピューターインタラクション、知識工学、ロボット、コンピューターグラフィックス、計算理論の分野ではまだ努力して追いかける必要があります。
(以下略)
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(引用終わり)

ほぼ3/4を中国が占めている、という事実は、相当脅威ですねぇ。この世界では「量が質を生む」という側面は確実にあるわけで。


一方その頃日本(その1)。

経産省Webサイトより引用)
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AI関連発明に関する審査環境の整備を開始しました

近年、深層学習を中心に、AI関連技術がめざましく発展しており、AI関連技術に関する発明(以下、「AI関連発明」)の特許出願は様々な分野で増加しています。
これを受けて、特許庁では、AI関連技術に関する審査事例の追加・公表や、その審査事例に基づく日米欧中韓の五大特許庁実務者によるシンポジウムの開催等を通じて、国内外におけるAI関連発明の審査の透明性や予見性の向上等に向けた取組を推進してきました。
AI関連技術は代表的な融合技術であり、AIに関する技術水準の把握のみならず、様々な技術分野におけるAIの応用状況などを的確に把握する必要があることから、各審査部門が担当する技術分野を超えて連携することの重要性が増しています。
そこで、特許庁は、AI関連発明の効率的かつ高品質な審査を実現するために、以下の通り審査環境を整備することとしました。
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(引用終わり)

国策として審査の精密性を優先させるのかね。それ自体がNG、とは思わないけれども。。


一方その頃日本(その2)。

特許庁サイトより引用)
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漫画審査基準 ~AI・IoT編~

特許の専門家でない方も特許審査に親しんでいただきたい、より多くの方に審査基準に興味を持っていただきたい、審査基準を理解していただくためのハードルを下げたい、そんな思いから、世界でも類を見ない新たな試みとして、特許の審査基準の基本的な考え方を漫画化いたしました。社会的関心の高いAI・IoT関連技術を題材として取り上げましたが、特許審査の基本的な考え方は他の分野とも共通するため、AI・IoT関連技術以外の分野に興味のある方も是非ご覧ください。
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(引用終わり)

…漫画っていうか、挿絵付きの解説書、といったところ。
一番最後のエピローグのところにリンクがまとまっていて、それは便利かも。


コメント
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