弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【知財記事(商標)】国際商標登録件数のおはなし

2021年04月07日 08時40分16秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
気持ちの良い青空が広がる@湘南地方です。

今週は外出続き。今日も午後から車で移動でございます。
午前中にテキパキデスクワークをこなしていきたいところです。

さて、今日はこんな記事

(MONOistより引用)
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トップ50に日本企業は資生堂と任天堂の2社だけ、商標の国際登録

世界知的所有権機関(WIPO)が2021年3月2日(現地時間)に発表した2020年の国際商標制度の利用状況によると、トップ10に日本企業から資生堂と任天堂がランクインした。ただ、国際特許出願状況に比べると、国際商標制度の利用状況、国際意匠登録それぞれでの日本企業の活用状況は活発であるとはいえず、上位に入る企業数は少ない結果となっている。

WIPOによると、2020年の国際商標制度の使用状況(WIPOのマドリッド制度)は0.6%減少し、6万3800件となった。商標登録数が減少するのは、2008~2009年の世界金融危機以来だという。商標登録については、新しい商品やサービスの導入に合わせて行われる傾向があり新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、さまざまな経済活動が停滞した影響を受けた形だ。

国別での状況を見ると、最も多くの国際商標出願を申請したのは米国を拠点とする出願人で1万5人となった。続いてドイツ(7334人)、中国(7075人)、フランス(3716人)、英国(3679人)という結果となっている。日本は、前年(3158人)から微減となる3117人で7位だった。

上位10カ国の中で、2020年に二桁成長を続けたのは中国(16.4%増)のみだった。上位10カ国以外に目を向けると、韓国(13.4%増)、カナダ(94.4%増)、デンマーク(11.5%増)などが著しい成長を見せた。一方でフランス(16.3%減)、トルコ(15.4%減)などは大幅に減少した結果となった。
(以下略)
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(引用終わり)

コロナ禍が猛威をふるって全体としては件数減少とのことだけど、USでもGEでも出願数自体は高水準を維持しているのは、ちょっと意外だった。

記事中には出願人別ランキングも出ていて、ノバルティス、HUAWEIに続いて資生堂が3位。
そして6位に任天堂。どんな商標出してんだろう、と思ってWIPO Global Databaseを叩いてみたら、、
Wii とか GAME BOY ADVANCE、GAME&WATCH とかのプラットフォームの商標、PokemonやPRINCESS PEACHなどのキャラクタまで、色々まとめて出願している。
2020年だけの特異値なんじゃないかな。

コロナは物流にも影響を与えている模様で、海外からの商品がなかなか届かなかったりの状況はまだ続いている様子だけど、
将来的な事業展開を見据えた先手を打つ、というのはビジネスでは大事なこと。
トンネルを抜けたその先に備えた準備を怠らずにいきたいものです。


コメント
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