弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【知財記事(著作権法)】著作権法違反の代償

2021年04月08日 08時46分21秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
ちょっと肌寒いけど気持ちの良い青空の@湘南地方です。

昨日も書いたけど、今週は「お出かけウィーク」。
ある意味、時間が区切られているのでテキパキと仕事を進めることができている。
疲労の蓄積もそれなりに…朝運動しようと思ったけど起きられんかった。。まあ、仕方ない。

さて、今日はこんな記事

(朝日新聞DIGITALより引用)
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漫画村の運営者に懲役4年6カ月求刑 著作権法違反など

人気漫画を無断で掲載した海賊版サイト「漫画村」の運営者とされ、著作権法違反(公衆送信権の侵害など)と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)の罪に問われた住所不定、無職星野路実(ろみ)被告(29)の論告求刑公判が7日、福岡地裁(神原浩裁判長)であった。検察側は懲役4年6カ月と罰金1千万円、追徴金約6257万円を求刑し、結審した。判決は6月2日。
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(引用終わり)

もう5年も前の話になるので忘れている人も多いと思うけど、
“「登録不要で完全無料な」漫画サイト”として2016年に開設された漫画村。ほどなく口コミで利用者が急増し、さらにほどなく社会問題化。
いわゆる「海賊版サイト」問題。
著作権侵害の問題もさることながら、政府が特定サイトに関するブロッキング要請することについて「検閲」「通信の秘密の侵害」にあたる、との議論も巻き起こった。

これは私見ではあるけど、この事件以降、「合法」な電子漫画が市場として成立し始めた、という気もする。
もちろん端末の機能充実や通信環境の整備など他の要素の影響も大きいとは思うけど。
※「私見」と書いたけど、似たようなスタンスの記事としてこんなものもある。

すでに「漫画村」事件では実行役2名について判決が言い渡されている(それぞれ懲役1年6月(執行猶予3年)+罰金50万円、懲役1年2月(執行猶予3年)+罰金30万円)。
で、今回の論告求刑。別の罪との併合なので一概に言えないけど、まあ“親分”に対する求刑ということもあり結構インパクトがある。

ちなみに著作権法上、侵害の罪については「十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。」となっている(著作権法第119条第1項)。



コメント
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