らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

ビヨウヤナギ(未央柳)

2020-06-12 | 

我が家の庭の片隅に、毎年黄色の花を咲かす花があります。
名前はわかりませんが、今年も黄色い花を一杯咲かせ、既に最盛期が過ぎて花弁を落とし始めています。
名前は何というのか、気になっていたところ、弊ブログに毎日アクセスいただいているmayudamanoyumeさまの6月7日のブログを拝見して、「キンシバイ」の花が紹介されているのが目に留まりました。
その花がこの花によく似ていることに気付き、調べてみたところ「キンシバイ」の近似種である「ビヨウヤナギ」と思われることが判明したのです。
そこで今日はこの花をご紹介します。

・散り始めたビヨウヤナギです。

「ビヨウヤナギ(未央柳、美容柳)」
ビヨウヤナギ(未央柳、美容柳)はオトギリソウ科の半落葉低木で、原産地は中国、日本には江戸時代中期の宝永5年(1708年)に観賞用として渡来し、当時は桃金嬢(とうきんじょう)と呼ばれたそうです。
花期は5~7月頃で、直径5センチ程度の黄色の5枚の花弁のある花を咲かせます。
金色の蕊(しべ)を長く伸ばして咲く黄色の花は美しく、古くから庭木などに植えられているようです。
枝先がやや垂れ下がり葉が柳に似ているので、ビヨウヤナギと呼ばれていますが、ヤナギの仲間ではありません。

2.JPG

「名前の由来」
玄宗皇帝が楊貴妃と過ごした地を訪れて、太液の池の蓮花を楊貴妃の顔に、未央(びおう)宮殿の柳を楊貴妃の眉に喩えて 未央柳の情景を詠んだ一節があり、美しい花と柳に似た葉を持つ木を、この故事になぞらえて未央柳と呼ぶようになったといわれています。
なお、「美容柳」の漢字を当てることもありますが、語源は不明であり、単に未央を美容と置き換えたものであろうと言われています。



「名前の由来となった漢詩」
名前の由来となった唐の詩人・白居易(はくきょい=772年~846年)の長恨歌(ちょうごんか)に次のように詠まれています。

「長恨歌」・・・白居易
帰来池苑皆依旧 (読み)帰り来たれば池苑(ちえん)皆(みな)旧(きゅう)に依(よ)る
太液芙蓉未央柳     太液(たいえき)の芙蓉(ふよう) 未央(びおう)の柳
芙蓉如面柳如眉     芙蓉(ふよう)は面(おもて)の如(ごと)く柳は眉の如し
対此如何不涙垂     此(これ)に対して如何(いかん)ぞ涙の垂れざらん
(長文につき以下略)

「現代語訳」
一行が長安宮に帰ってくると、池も苑もみな昔のままだった。
太液池のはすの花。未央宮の柳。
はすの花は楊貴妃の顔のように、柳は楊貴妃の眉のように思われる。
これに対して、どうして涙が垂れるのを抑えられよう。

・金色の蕊が楊貴妃の眉に譬えられるほどの美しい花です。