令和2年も今日で前半の6カ月が終わります。
昨年12月に中国・武漢で発生した新型コロナウイルスは、この6か月で世界中に感染が広がり、昨日の報道では世界の感染者数は1000万人を超え、死者も50万人を超えて更に感染者、死者共に増加しています。
日本でも緊急事態宣言の解除から1か月が経過しましたが、依然として東京や北海道では発令前を上回るような多数の感染者が確認されています。
決定的な治療薬がなく、ワクチンも開発中という現状で、経済を優先をせざるを得ない各国の事情から終息の見通しは全く立っていません。
三密を避けると共に非科学的ながら神様にもお頼みせざるを得ないでしょう。
幸い、今日は日本における伝統行事の「夏越の祓(なごしのはらえ)」の日です。
そこで今日は「夏越の祓」とはどのような行事なのかを調べました。
「夏越の祓」
「夏越の祓」とは、一年を半分にした6月の晦日、旧暦6月30日に執り行われていた神事で、心身の穢れや、災厄の原因となる罪や過ちを祓い清める儀式です。
「由来」
夏越の祓は、年に二つある神事「大祓(おおはらえ)」のうちのひとつです。
大祓とは、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の禊祓(みそぎはらい)を起源とする神事であり、701年には宮中の年中行事として定められていたようです。
心身の穢れや厄災を祓い清める儀式であった大祓は、毎年12月31日と、それまでの一年を半分にした6月30日に執り行われていたのです。
このうち、6月30日までの半年間の厄災を祓い清める儀式が「夏越の祓」です。
由来は、『備後風土記(広島県福山市)』に記されている素盞嗚神社(すさのおじんじゃ)の蘇民将来伝説です。
その伝説で、武塔伸の指示により茅の輪を腰につけたところ災厄から免れ、武塔神は自らを速須佐雄と名乗り去っていったと書かれていることに由来しています。
・「茅の輪くぐり」(ネットより)
「夏越の祓の行事」
「夏越の祓」の行事としてよく知られているものに「茅の輪くぐり」と「人形代(ひとかたしろ)」の行事があります。
・茅の輪くぐり
茅の輪くぐりとは、参道の鳥居などの結界内に、茅という草で編んだ直径数メートルの輪を作り、これをくぐることで厄災を祓い清めるというものです。
茅の輪くぐりは、日本神話のスサノオノミコトに由来するといわれ「水無月の夏越の祓するひとは、千歳の命延ぶというなり」と唱えながら、8の字に3度くぐり抜けるのが作法とされています。
・人形代(ひとかたしろ)
人形(ひとかた)とは、人の形をした紙の形代(かたしろ)です。
この人形に名前などを書き、自身の調子の悪い箇所を撫でて穢れや厄災を人形に移し、身代わりとして神社に奉納して厄払いする行事です。
奉納された人形代は、川に流す、かがり火で燃やすなどで厄払いされ、地域によっては藁の人形を使う場合、人が直接、川や海で清めるなども行われているようです。
「神頼み」
武塔神(素戔嗚尊)様、今日は「夏越の祓」です。
どうかコロナウイルスをお祓いください。
そして、日本や世界のコロナ汚染を祓い清めてくださいますようよろしくお願い申し上げます。