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らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

蛍草

2020-03-10 | 

NHK総合で放送している土曜時代劇に「 螢草 菜々の剣」があります。
この番組は2019年7月26日~9月6日まで7回にわたってBSで放送したものを再放送しているのですが、いよいよ今週が最終回になります。

「蛍草とは」
タイトルとなっている「蛍草」とはどんな花なのか?
きれいな名前なので気になりました。
ドラマを観ていると「蛍草」の花が出てくるシーンがありましたが、よく見ると、なんと、その花は畑のあぜ道や空き地などに生えているツユクサという雑草ではありませんか。
有り触れた雑草がドラマのタイトルになっていたので、何となく親近感を覚え、欠かさず観ているのですが、でも、蛍草とツユクサはどのような関わりがあるのでしょうか?
調べることにしました。

「ドラマ」
主演の清原果耶が演じる菜々が、奉公先の主人を陥れようとしている敵は、父を死に追いやった轟という男でした。
奉公先の主人もまた藩内の不正を正そうして江戸に送られ、轟の罠にはめられます。
菜々にも危機が迫る中、一風変わった仲間たちの助けを得て、轟との対決に臨むというヒロインの戦う姿を描いたもので、今週土曜日の最終回を楽しみにしているところです。

「ツユクサ、別名:蛍草」
ところで、ドラマの内容は兎も角、「蛍草」は前述したように「ツユクサ」の別名であり、とても可愛い花なのです。
名前の由来は、るり色の花をホタルの光にたとえたものだそうです。

・これがツユクサ、別名蛍草です。(10年ほど前に撮影)


ツユクサ(別名:蛍草)はツユクサ科ツユクサ属の一年性植物です。
原産国は日本・東アジアで、日本全土、アジア全域、アメリカ東北部など世界中に広く分布しています。
ツユクサの別名は蛍草の他にも帽子花(ボウシバナ)、青花(アオバナ)、月草(ツキクサ)、鴨跖草(ツキクサ)などがあり、これらは花の特徴を見て、帽子の様だったり、月の様だったり、青い花だという表現の仕方からつけられた名前です。

この花は6月から9月にかけて1.5㎝~2cmほどの青い花を咲かせます。
花弁は3枚あってそのうちの2枚は青色で大きく上部につき、下部の1枚は白色で小さくて目立ちません。
雌しべが1本、雄しべが6本あり、アサガオなどと同じように早朝咲いた花は午後には萎みます。

・ミッキーマウスを思わせる可愛い花です。(10年ほど前に撮影)


「薬草として」
ツユクサは開花期に全草を採取して天日で乾燥させたものが生薬の鴨跖草(おうせきそう)といわれ、解熱、利尿、解毒剤として利用されるということです。


果物と野菜の違い

2020-03-08 | 家庭菜園

スーパーの果物売り場にはいろいろな果物が並んでいます。
八朔、伊予柑、はるみミカンなどの柑橘類やバナナ、アボカド、リンゴ、イチゴなど、美味しそうな果物が所狭しと置かれています。
これらの果物の中には小生も栽培しているイチゴがありますが、果たしてイチゴは果物なのかと、ふと疑問になりました。

私は、果物は果樹に実る果実で、野菜は畑に植えられる一年草にできる作物と解釈していますが、皆さんはどのように思われますか?
そこで、きょうは果物と野菜の違いについて調べることにしました。

「基本的な分類基準」
農林水産省のHPによれば、果樹とは、2年以上栽培する草本植物及び木本植物であって、果実を食用とするものを「果樹」として取り扱い、一年生草本植物を野菜としています。

従って、一般的には果物とは呼ばれていないと思われる栗や梅などを果樹としている一方で、果物と呼ばれることのあるメロンやイチゴ、スイカなどは野菜として取り扱っています。
このようにイチゴやスイカ、メロンは野菜として分類されているのですが、生産や出荷の統計上では、これらは果樹として分類されているのです。

「果物と野菜の違い」
改めて、果樹と野菜の違いについては、概ね下記のようになります。
「野菜」は、食用に供し得る草本性の植物で、加工の程度の低いまま利用されるものを言います。
「果実」は統計上果樹として分類しており、永年作物などの木本類を言います。

簡単に言えば、
「野菜」・・・種を蒔いた後1年で花を咲かせ、その後枯れる1年草本類を言います。
「果実」・・・木や蔓のまま何年も成長する多年生の木本類の果実を言います。

「結論」
結論としてイチゴやスイカ、メロンは基本的には野菜となります。
しかし、これらについては、生産者は野菜として育て、販売者は果物として売り、購入者も果物として買い、農林水産省は果樹として統計を取るという、とてもややこしい作物になっているということでした。


3か月ぶりのアライグマ

2020-03-06 | 家庭菜園

先日、久しぶりにアライグマとのご対面が叶いました。
「どういうことかって?」
畑に仕掛けている捕獲用の檻に3か月ぶりに入ってくれたのです。

昨年までは殆ど毎月アライグマを捕獲していたのですが、今年になってからは全く入ってくれませんでした。
その間、檻に入っていたのは野良猫が2回、イタチが2回です。
「畝には動物の足跡がたくさん付いているのに、これらはアライグマの足跡ではないのか?」
「アライグマはもういなくなったのか?」
「いなくなったのであれば嬉しいのだが・・・」
と、思っていた矢先のご対面でした。

今回入ってくれたのは、まだ子供のような比較的小さなアライグマでした。
子供が捕獲できたということは、私の畑の近くにはまだまだアライグマは棲息していると思われます。
月に1回程度はご対面できるように、捕獲檻に入ってほしいものです。

・これが捕獲したアライグマです。小さいのでまだ子供のようです。


昨年、アライグマの捕獲をブログにアップした時、「この写真の動物は狸ではないのか?」と、ご指摘をいただきました。
小生は、猟友会の人から「これはアライグマです。」と聞いていたので、タヌキとは思いも寄りませんでしたが、指摘を受けたことから、アライグマとタヌキの特徴をネットで調べてみました。

「特徴」
「アライグマ」
・尻尾の色・・・尻尾は長目で、しま模様がある
・脚と腹部側の毛色・・・白っぽい
・木登り・・・できる(ヒトの手のように指が長く、物をつかむことが得意なことから)

「タヌキ」
・尻尾の色・・・尻尾は黒くて短め
・脚と腹部側の毛色・・・黒っぽい
・木登り・・・できない(イヌと同じく、指を開けないので上ることは不可能)

今回捕獲したアライグマは、目と目の間に黒い筋がないことや尻尾に縞模様がないことなどから、見た目はタヌキのようですが、手が人の手のような形であることや木に生っているカキやブドウの果実が毎年被害に遭っていることから木登りができる動物、即ち、タヌキではなくアライグマに間違いないと思われます。




イチゴのトンネルハウス

2020-03-04 | 家庭菜園

この冬は全国的に記録的な暖冬となっているようです。
気象庁によると、東日本と西日本の平均気温は平年値を2度前後上回り、1946年の統計開始以来、最も高温となる見通しだそうです。
雪も少なく、11月以降の累積降雪量は北陸地方で平年の1割弱にとどまり、深刻な雪不足から、イベントの中止やスキー場の倒産も相次いでいるということです。

この暖冬の影響なのか、我が家のイチゴの各株には早々に蕾がつき、そして花が咲きましたが、その花はその後の寒さで中心部の幼果が黒ずんで枯れ、加えて、その蕾や新芽にアブラムシが付くという好ましくない状態になりました。

・寒さに当たると、右の花のように中央のイチゴの実になる部分が黒く枯れてくるのです。


そこで先日、枯れ葉や冬の間に伸びてアブラムシの温床にいなっている葉などを取り除き、更に黒ビニール(マルチ)の上に溜まっていた泥やごみを払い除け、アブラムシを駆除するための殺虫剤を散布しました。
翌日には、寒さ防止のためにビニールのトンネルハウスを作ったのでご紹介します。

先ず、一畝につき5本のアーチ支柱を等間隔に立ます。
次に、畝の両サイドに金属の支柱を打ち込み、支柱から支柱までのアーチの中心を紐で結んでアーチを固定します。

・アーチの支柱を紐で結んだ畝です。


支柱の上を覆うようにビニールを張り、洗濯バサミでアーチに止めます。
更に、風対策のためにビニールの上から別のアーチで押さえます。
今年は、この作業を昨年より1週間ほど早く行っていることから、イチゴの栽培からも今年の暖冬を実感することができます。

・これが完成したイチゴのトンネルハウスです。


この後、本格的に開花が始まると、毎日、筆による人工授粉を行います。
例年では収穫は4月の終わりから5月の初め頃ですが、今年は若干早まるかも知れません。
その日を楽しみに毎日の管理をしていきたいと思います。



弘法にも筆の誤り

2020-03-02 | 雑学

「弘法にも筆の誤り」という諺があります。
辞書によっては「弘法も筆の誤り」としているところもありますが、当ブログでは広辞苑に倣って、「弘法にも筆の誤り」で書かせていただきます。

この諺の意味は、どんなにその道のベテランでも時には失敗することがある、ということを例えたもので、その由来は、弘法大師・空海のような書の名人でさえも文字を書き誤ったことがある、ということからです。

「三筆(さんぴつ)」
弘法大師・空海は平安時代初期に嵯峨天皇、橘逸勢(たちばなのはやなり)と並んで「三筆」と呼ばれる書の名人でした。
名人ともなると使う筆にもこだわり、品質の良いものや高級な筆を使うのは当然のことだと思いますが、弘法大師・空海は、どんな筆でも決して筆を選ばず、立派な字を書いていたと言います。
そんな弘法大師でもやはり人間なので時として書き誤ることがあったようです。

では、弘法大師は何を書き誤ったのでしょうか?
弘法大師・空海は應天門の扁額を書いた際に「應」の一画目の点、即ち、「广(まだれ)」の点を書き忘れて、「厂(がんだれ)」にしてしまったそうです。

「逸話」
逸話によれば、京都の大内裏に應天門(おうてんもん)という門がありました。
弘法は勅命を受けてこの門に掲げる額を書くことになりました。
ところが書き終えて額を掲げてみると、なんと「應」の字に点を打つのを忘れていたのです。
既に門の高い位置に打ち付けられているので下すわけにもいきません。
そこで、弘法は書き損じた文字の点の位置を目掛けて筆を投げつけて見事に点を打ったというのです。
この逸話から「弘法にも筆の誤り」という諺が生まれたと言われています。

なお、大内裏(だいだいり)とは、平安京の宮城である平安宮のことです。
そして、應天門は大内裏の内側にあった門で、朝廷内での政務・重要な儀式を行う場であった朝堂院(八省院)の正門です。

「使用上の注意」
この諺の使用には注意が必要です。
名人でない人や、自分のミスを弁護するために使うのは不適切なのです。
例えば、
「あれくらいの凡ミスなら誰にでもある。弘法にも筆の誤りというから、気にせず今後の試合も全力でいこう」
とか、
「弘法にも筆の誤りというが、まさか私が計算ミスをするなんて自分でもびっくりだ」 
このような使用法は不適切なのです。
使用する場合は気を付けたいですね。