蛍草
NHK総合で放送している土曜時代劇に「 螢草 菜々の剣」があります。
この番組は2019年7月26日~9月6日まで7回にわたってBSで放送したものを再放送しているのですが、いよいよ今週が最終回になります。
「蛍草とは」
タイトルとなっている「蛍草」とはどんな花なのか?
きれいな名前なので気になりました。
ドラマを観ていると「蛍草」の花が出てくるシーンがありましたが、よく見ると、なんと、その花は畑のあぜ道や空き地などに生えているツユクサという雑草ではありませんか。
有り触れた雑草がドラマのタイトルになっていたので、何となく親近感を覚え、欠かさず観ているのですが、でも、蛍草とツユクサはどのような関わりがあるのでしょうか?
調べることにしました。
「ドラマ」
主演の清原果耶が演じる菜々が、奉公先の主人を陥れようとしている敵は、父を死に追いやった轟という男でした。
奉公先の主人もまた藩内の不正を正そうして江戸に送られ、轟の罠にはめられます。
菜々にも危機が迫る中、一風変わった仲間たちの助けを得て、轟との対決に臨むというヒロインの戦う姿を描いたもので、今週土曜日の最終回を楽しみにしているところです。
「ツユクサ、別名:蛍草」
ところで、ドラマの内容は兎も角、「蛍草」は前述したように「ツユクサ」の別名であり、とても可愛い花なのです。
名前の由来は、るり色の花をホタルの光にたとえたものだそうです。
・これがツユクサ、別名蛍草です。(10年ほど前に撮影)
ツユクサ(別名:蛍草)はツユクサ科ツユクサ属の一年性植物です。
原産国は日本・東アジアで、日本全土、アジア全域、アメリカ東北部など世界中に広く分布しています。
ツユクサの別名は蛍草の他にも帽子花(ボウシバナ)、青花(アオバナ)、月草(ツキクサ)、鴨跖草(ツキクサ)などがあり、これらは花の特徴を見て、帽子の様だったり、月の様だったり、青い花だという表現の仕方からつけられた名前です。
この花は6月から9月にかけて1.5㎝~2cmほどの青い花を咲かせます。
花弁は3枚あってそのうちの2枚は青色で大きく上部につき、下部の1枚は白色で小さくて目立ちません。
雌しべが1本、雄しべが6本あり、アサガオなどと同じように早朝咲いた花は午後には萎みます。
・ミッキーマウスを思わせる可愛い花です。(10年ほど前に撮影)
「薬草として」
ツユクサは開花期に全草を採取して天日で乾燥させたものが生薬の鴨跖草(おうせきそう)といわれ、解熱、利尿、解毒剤として利用されるということです。