半月ほど前に、大阪府泉南市の梶本邸の見事な藤の花を、地元の方の映像としてニュースで報じていました。
関西では梶本邸の藤は有名で、無料で一般に公開していることから、毎年この時期に報道されているものです。
・庭いっぱいに藤棚が広がる梶本邸の藤の花です。(ネットより)
今日は、その藤によく似た草花である「クサフジ(草藤)」をご紹介します。
クサフジ(草藤)は、マメ科ソラマメ属に属する多年草で、長さは150㎝ほどの蔓性の植物です。
・和歌山市の公園に咲いていたクサフジです。
北海道から九州までの山野や草地、堤防など、日当たりの良い場所に普通にみられ、5月~7月の花期には青紫色の花を総状花序に多数咲かせます。
この草の花や葉が藤の花に似ていることからクサフジと呼ばれていますが、フジとの違いは上に向かって花穂が伸びていることです。
クサフジは昔から下剤の薬として用いたり、若芽、若葉、幼果を食用にしていたようです。
中国では花が咲いている時期に全草を採取して天日で乾燥させ、漢方薬として用いているようです。
・エンドウの莢のようなクサフジの幼果です。