シリーズでご紹介している京都の旅は、宇治の世界遺産を見学した後、伏見の酒造りの歴史を紹介している「月桂冠大倉記念館」へ向かいました。
月桂冠大倉記念館は伏見の酒造の歴史を紹介する資料館ですが、その記念館の1㎞ほど手前には坂本竜馬がよく利用していたという旅籠「寺田屋」がありました。
見学コースには入っていなかったのでバスの窓から建物を撮影しました。
「寺田屋」
寺田屋と言えば、坂本竜馬襲撃事件が有名です。
この事件は1866 年(慶応2年)1月24日の午前3時頃、寺田屋に滞在中の龍馬が、伏見奉行所の幕府役人に襲撃されたものです。
龍馬はピストルで応戦しながら追っ手をかわし、裏階段から庭に出て、隣家の雨戸を蹴破り裏通りに逃れました。
手指を負傷しながら5町ほど(500~600メートル)走って濠川に達し、水門を経て入り込んだ屋敷裏手の材木納屋で救援を待ちました。
龍馬の護衛役を任されていた三吉慎蔵は、役人から逃げ切れないと思い切腹しようとしていましたが、竜馬はそれを止めて、薩摩藩邸へ行くように指示を出し、手の指に負傷を負った龍馬はこの場に残りました。
龍馬に危険を知らせた後、薩摩藩邸へ知らせに走ったおりょうと、三吉の報告によって龍馬は、薩摩藩士に救出されました。
・龍馬がよく利用していた寺田屋は、昔ながらの面影を感じさせることから、この史跡を訪ねる人々は多いそうです。
1866年(慶応2年)1月の寺田屋での襲撃で、濠川辺りで救助された龍馬は、薩摩藩伏見屋敷にかくまわれ、しばらくの期間、傷を癒しました。
同年3月、龍馬と妻のお龍は、ここから薩摩に向け旅に出ましたが、これが日本最初の新婚旅行だそうです。
またここは、天璋院篤姫の洛中洛外滞在時の宿泊地でもあったそうです。
参勤交代の際、島津家の歴代当主が立ち寄った場所であり、1853年秋には、篤姫が江戸へ向かう道中、1週間滞在し、ゆかりの深かった東福寺や万福寺を訪ねたとの記録が残っているそうです。
「月桂冠大倉記念館」
月桂冠は1637年(寛永14年)、この地で屋号「笠置屋」、酒銘「玉の泉」として創業しました。
以来、伏見城外堀に面した大倉屋本宅や酒蔵、旧本店など、江戸後期から今日に至る建物が歴代当主によって築かれ、今日に伝わっているそうです。
月桂冠大倉記念館は濠川畔の月桂冠発祥地に建つ酒蔵を改装し、創業350年に当たる1987年(昭和62年)に開設されました。
伏見の酒造りと月桂冠をテーマとする博物館で、館内は酒造りの工程順になっており、館所蔵である酒造用具類6120点(京都市有形民俗文化財)のうち400点、、焼印、朱印、銅板、金型、などの出荷用具、樽造り用具まで常時展示されています。
館内の展示品の一部をご紹介します。
「甑」
釜の上に置いた、「甑」(こしき)は、直径2メートルほどで、いわば大きな蒸篭(せいろ)で、水洗い・水漬け・水切りした白米を投入し、40分ほど蒸します。
甑の底には小さな穴が空けられています。この穴に、蒸気を均等に分散させるための木片をかぶせます。木片は、猿が伏した形に似ていることから「さる」、「駒」(こま)とも呼ばれているそうです。
・展示されていた「甑(こしき)」です。
「コップ付き小ビン」
明治末期の1910年(明治43年)、どこでも飲める「コップ付き小びん」として考案し、実用新案登録した商品だそうです。
キャップをひっくり返すとそのまま猪口になるもので、今日のアウトドア商品の先駆けといえるアイデア商品で、これが、「駅売酒」として当時の鉄道院(国有鉄道)で採用され、駅売酒の草分けとなったそうです。
1912年には71駅で700石(1石は180リットル)販売されていたものが、翌1913年には88駅、2,520石と、旅行客の好評を得て売り上げは急増したそうです。
更に、当初は関西の駅での販売が中心でしたが、北陸線や山陰線、東海道線、山陽線、鹿児島本線、その後、関東、東北地方まで、取り扱い駅が広がっていき、鉄道網の広がりと共に、月桂冠の名を全国に知らせることにもなったということです。
・大倉式猪口(ちょこ)付き壜(びん)
「きき酒処」
館内を一巡して、出口の手前には「きき酒処」があり、「月桂冠レトロボトル 吟醸酒」「玉の泉 大吟醸生貯蔵酒」「プラムワイン」の3種類のきき酒が飲み放題でした。
「月桂冠レトロボトル 吟醸酒」はコクのある風味、「玉の泉 大吟醸生貯蔵酒」は淡麗ですっきりとした味わいで、同じ吟醸酒でも、異なる香味のタイプとなっています。
更に、お酒の苦手な方には風味が豊かな「プラムワイン」(甘味果実酒)も用意されていました。
日本酒のメーカーでありながらワインも造っており、食前酒や食中酒として人気の高い商品だそうです。
京都の旅はこの後、京漬物「西利」を見学・試食しましたが、、今回のこのシリーズはこれで終了します。
iinaは2度ほど訪ねてますが、お土産に小瓶のお酒をいただきました。とてもうまい清酒でした。^^
伏見の水上に十石舟が通る酒蔵の風情が好きで何度か歩きました。此処には、また行きたいと思う地です。
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/cf5b4268dd93f2370cd1215a4baf7f94
おさないころは、3匹のブタが歌ったり踊ったりする番組がありました。
「月桂冠大倉記念館」は、歴史を感じさせ場所で良いですね。
残念ながら大手のお酒は、桶買いしてマジェマジェするので味が微妙で買って飲むことはございません。(笑)
http://www.weblio.jp/content/%E6%A1%B6%E8%B2%B7%E3%81%84
月桂冠株式会社は日本の中心、京都の伏見区に有る非上場の優良会社です。
東京都には10の酒蔵が現存します。
http://www.tokyosake.or.jp/
京都は伏見区だけで24の酒蔵が存在するという凄さ。やはり、日本の文化の中心は京都ですね。(笑)
http://www1.ocn.ne.jp/~kyosake/ichiran.html
お隣韓国の酒と言えば「マッコリ」の名前が上がります。実はマッコリは日本酒の劣化版。あまり知られておりませんが、併合時代に半島に作られた日本酒の会社が元といわれます。それまでの朝鮮の酒は製法が確立されておらず、いい加減なものばかりでした。現在のマッコリの原材料は日本酒と少し異なりますが、これは日本も経験したように、材料のコメの不足によるもの。
http://eemise.com/page028.html
日本でも戦後は「カストリ」という得体の知れない酒が横行しましたね。
http://zokugo-dict.com/06ka/kasutori.htm
韓国が世界に誇る「韓国起源の酒」といえば「トンスル」以外にはないでしょう。(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=LH2bjoTiyvI&feature=player_embedded
お酒のことも詳しいです。
私はマッコリとかトンスルは勿論ですが、カストリという日本の酒ですら聞いたことがありません。
日本酒は殆ど飲まないので無理もありませんが・・・。
日本酒をあまり飲まない私でも、月桂冠で試飲させてもらった「玉の泉 大吟醸生貯蔵酒」は美味しかったです。
値段も高いだけあって、大吟醸は美味しいですね。