昨日から外国人観光客の入国手続きが2年2か月ぶりに再開されました。
テレビでもそれに関連するニュースが報じられていましたが、その中に浅草の「もんじゃ焼き店」をインタビューしていた映像がありました。
そこの店主によると、コロナ前は外国人観光客から「もんじゃ焼きが美味しい」との評判を得てよく売れたそうです。
今回、2年2か月ぶりに外国人観光客の受け入れを再開することについて、大いに期待しているという事でした。
私はもんじゃ焼きを食べたことがないのですが、今日は「もんじゃ焼き」について調べてみました。
「もんじゃ焼き」
もんじゃ焼きは東京・下町の庶民料理として人気があり、東京の方にはすっかりおなじみの料理だそうです。
大阪のお好み焼きと同じように、出汁で溶いた小麦粉を具と混ぜて焼きますが、お好み焼きより水分が多く、焼いても固まらないためヘラですくって食べるのが特徴だということです。
「もんじゃ焼きの起源」
「もんじゃ焼き」の起源は安土桃山時代に千利休が作らせていた茶菓子の「麩の焼き(ふのやき)」にまで遡ります。
「麩の焼き」とは小麦粉の薄い皮に砂糖や山椒味噌を塗って巻いた菓子で、巻物状に巻く形が仏教の経典に似ている事から仏事用の菓子として重宝されました。
江戸末期になると「麩の焼き」の味噌の代わりに餡を巻いた「助惣焼(すけそうやき)」になります。
明治時代になってからは「助惣焼」を元に、庶民が縁日や屋台などでうどん粉などを溶いて焼き、軽食として口にしていたものに、思い思いに文字や模様などを描いて「文字(もじ)焼き」と呼ばれていたものが、いつしか「もんじ」と変わり、「もんじ」が「もんじゃ」へと変化していったと考えられているようです。
「発祥地」
発祥地については月島や浅草などが「我こそは」とアピールしているそうですが、その違いは、月島が具材を描く囲んだ「土手」に生地を流し込むのに対し、浅草などはこうした土手を作りません。
「もんじゃ焼き」は、各地で自然に発生した江戸っ子料理が現在の観光資源に発展したと考えられるという事です。
粉物料理は大阪のお好み焼き、タコ焼きが有名ですが、東京では発祥が地元の「もんじゃ焼き」の方が有名で親しみがあるようですね。