皆さん、歯を大事にしていますか?
私は3月にジョギング中に転倒して前歯を1本折り、前歯で噛むことができなくなって、とても不自由を感じています。
歯は大事にしてくださいね。
「8020運動」
ところで30年余り前に「8020運動」がありましたが、覚えておられますか?
「8020運動」とは、平成元年に厚生省と日本歯科医師会が提唱した、「80歳で20本以上、自分の歯を残し、なんでもよく噛める快適な状態に保とう」という運動です。
最低でも20本以上の機能する歯があれば、大抵の食べ物は噛みくだくことができ、食生活にほぼ満足することができると言われています。
厚生労働省が行った平成28年(2016年)歯科疾患実態調査によると80歳になっても自分の歯が20本以上残っている人(8020達成者)の割合は51.2%でした。
前回調査の平成23年(2011年)では40.2%だったので10%以上増えましたが、8020を達成した人は80歳の半数にとどまっています。
「歯を失う原因」
歯を失う原因で最も多いのが歯周病だそうです。
生活習慣病と言われるこの病気には、成人の80%以上がかかっているようです。
歯磨きなど毎日の手入れと併せて、かかりつけの歯科医を持って、定期的に通い、歯の状態をチェックすることが「8020」を達成するために重要だという事です。
・年代別一人平均残存歯数
「年代別平均残存歯数」
永久歯が全て生え揃うと、親知らずの4本を含めて32本になります。
しかし、親知らずは生えなかったり、抜いてしまう場合もあるため、歯の本数は28本~32本となります。
平成28年度の調査によれば、上の表の「年代別一人平均残存歯数」のグラフが示すように、40~50才代以降急激に残存歯数が減少します。
つまりこの年代から歯を抜く本数が増えているということであり、80代では約15本の歯が残っているという結果になっています。
「2022年の目標」
「8020運動」が始まったころは、その達成者は10人に1人(10%)にも満たないとされ、2人に1人(50%) 達成を実現するのは夢物語といわれていました。
しかし、目標が達成されたことから、最近2022年に向けて8020達成者を60%とする新たな歯科保健目標が設けられたそうです。
40歳代以降、急激に残存歯数が減少しています。
歯を失う原因で最も多いのが歯周病です。
成人の歯周病の大半は、30才くらいから自覚症状もなく発症し、年令とともにゆっくり進行するようです。
該当する年代の方は勿論、若い方も歯のケアを十分行い、何でも食べられて、楽しい食生活が送れるよう、歯を大事にしていただきたいと思います。