昨年から今年にかけては、全国の皆さんは神様に何回もお願いしたのではないでしょうか?
「家族がコロナに感染しませんように!」「コロナが早く収束しますように!」「早く元の生活に戻れますように!」など、コロナの早期収束を祈願したことと思います。
私もそんな思いで何度かお願いしました。
日本には八百万(やおよろず)の神々がおられます。
中にはコロナに強い神様もおられるかも知れません。
どうか、一日も早く収束するようにお力をお貸しください。
ところで、八百万の神とは一体どのくらいの数の神様なのでしょうか?
今日は八百万の神様について調べました。
「八百万の神」
日本の神話に登場する天照大神や大国主命の名前はよく知られており、あたかも人間のように描かれていますが、れっきとした神様です。
そのほか「古事記」や「日本書紀」などに出てくる神々だけでも300神を超えると言われています。
更に日本では古代から様々なものに神様が宿ると考えられてきました。
山、川、森、風と言った自然をつかさどる神様を始め、田畑や道など村落を守る神様、かまど、台所のような家の中にあるものに宿る神様など多種多様です。
トイレにまでも守り神がいるとされています。
自然は人間に豊かな恵みをもたらす一方で、時には猛威をふるいます。
荒れ狂う自然を目にした人々は、それを神の怒りと信じ、畏れ敬うようになっていきました。
日本の信仰はこの様に万物を崇める、所謂、世界の全ての事物に霊魂や精神が存在すると信じることから始まったと考えられています。
また、宗教や道徳など、異国から入ってきた宗教に由来する神様もいます。
例えば、大黒天様(元来ヒンドゥー教の主神の一つ)や庚申様(こうしん:中国より伝来した道教に由来する庚申信仰)などがこのタイプの神様です。
更には、人間を神様に昇格させたケースもあります。
昔の人々は天変地異や疫病のような不幸が続くと、非業な最期を遂げた人が怨霊になって災いをもたらしていると考えました。
そこで、その人間を神様として崇めることで、怨念を鎮めてもらおうとしたのです。
その代表的な人物が菅原道真です。
無実の罪で大宰府に流された道真は、今や学問の神様として多くの人々の信仰を集めています。
このように、日本では古くから自然に存在するものを崇拝する気持ちが、神が宿っていると考えることから、八百万の神と言われるようになったと考えられています。
この八百万とは、具体的に神様の人数を表しているのではなく、「たくさん」という意味で使われているのです。
八百万の神々の中にコロナを収束させる神様がいらっしゃったらいいのですが・・・。