らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

ピンキリ

2015-02-20 | 雑学
「ピンキリ」と言う言葉があります。
皆さんご存知のように、これは「ピンからキリまで」を略した言葉で、慣用句で「初めから終わりまで」、「上等から最下等まで」という意味で日常会話の中にもよく出る言葉です。
では、「ピン」と「キリ」は、いったい何を意味しているのでしょうか?

調べてみました。
「ピンキリ」の「ピン」は、ポルトガル語で、「点」を意味する「pinta(ピンタ)」に由来する言葉で、英語の「point」にあたります。
室町時代にポルトガルから伝来した天正カルタ(トランプの一種)で1点の札のことをピンと呼んだのが始まりで、最初という意味だけでなく、1点にしかならないことから本来は最低という意味も含んでいました。

「キリ」も矢張りポルトガル語で、「十字架」という意味の「cruz(クルス)」に由来する言葉で、それが転じて「十」を意味するようになり、「終わり」「最低」の意味となったとする説がある他、「限り」を意味する「切り」を語源とする説、更に、花札からという説もあるようです。
しかし、天正カルタでは各グループの終わりの12枚目を「キリ」と称していることから「十字架(クルス)」の「十」が語源とは考えにくく「限り」を意味する「切り」が有力とされています。

・天正カルタです(ネットより)


天正カルタがもたらされた16世紀(室町時代後期から安土桃山時代)には、「ピンからキリまで」という慣用句はありませんでしたが、江戸時代になって慣用句が使用されるようになると、ピンは、 最初 →1番 →最高となり、キリは、最後 →最低となって、ピンのほうが価値が高くなったようです。
現在は、ピンが最高でキリが最低という意味で使われています。