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らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

周波数

2014-06-27 | 時事

3年前の東日本大震災の後、関東では電力不足が発生し、計画停電が実施されました。
一方、関西では比較的余裕があったにも拘らず、この余剰電力を有効に利用することができませんでした。
その理由は、関西と関東で周波数が違うという日本独自の事情からです。
東西で何故周波数が違うのか、今日はその原因を調べました。

現在、日本の周波数は静岡県の富士川から新潟県の糸魚川あたりを境にして、東側が50ヘルツ、西側が60ヘルツとなっていますが、その原因は電力事業が始まった明治時代に遡ります。

当時、電力会社は発電機を海外から輸入しており、東日本地域の電力会社はドイツから、西日本地域の電力会社はアメリカから発電機を輸入していたそうです。
ドイツ製は50ヘルツ(Hz)、アメリカ製は60ヘルツ(Hz)を採用していたため、日本は輸入先の違いから東西で周波数が異なってしまいました。
その後、電力事業の発展とともに、国内の周波数を統一しようと検討されたようですが、コストがかかり過ぎるという理由から実現することなく、現在に至っているそうです。

果たしてそうでしょうか?
コストがどのくらいかかるのか知りませんが、海外では統一した実例があります。
イギリスやアメリカでは嘗て混在していたそうですが、その後イギリスでは50ヘルツに、アメリカでは60ヘルツに統一されているそうです。
イギリスは日本より狭い国ですが、広大な国土のアメリカでも統一されているのです。

原発の再稼働が難しい日本の電力事情から、コストと将来の電力の在り方とを真剣に考え、電力政策の一つとして余剰地域の電力を有効に活用できるように統一を検討する時期ではないでしょうか?