らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

漁夫の利

2014-06-12 | 雑学

昨日は潮時を取り上げましたが、今日も海に関する言葉を取り上げます。
皆さんよくご承知の「漁夫の利」という諺がありますが、今日はこの諺の由来を調べました。

漁夫の利とは、二者が争っている隙に、第三者が利益を横取りする譬えですが、この諺の出典は、中国の戦国時代の史書『戦国策(燕策)』からです。
戦国時代に趙が燕を攻めようとしたときに、燕の宰相・蘇代を趙に派遣し、両国が戦って疲弊したところに、秦が攻めてくるであろうと説き、趙の出兵を止めたと伝えられる故事です。

「故事」
趙の国が燕の国を攻撃しようとしている時、燕の蘇代が趙の恵文王に会い、次のような寓話を話をしました。

『ハマグリが殻を開けて日向ぼっこをしていたところ、鴫(しぎ)が飛んできて、つついて食べようとしたので、ハマグリは殻を閉じて鴫の嘴をはさみました。
鴫はハマグリに “今日も明日も雨が降らなければ、干からびて死んでしまうぞ” と言い、ハマグリもそれに応え “今日も明日も物が食べられなければ死んでしまうぞ” と言って、お互い離そうとしませんでした。
そこに漁師がやってきて、両者を難なく生け捕りにしてしまいました。
今、趙と燕が争えば強国の秦が漁夫となって、いとも簡単に両国とも取られてしまうでしょう。私はそれを恐れるのです。
惠王さまにも、そこを熟慮願いたいものです。』
惠王は「なるほど」といって、すぐに派兵を止めたということです。





コメント (2)
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