らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「時の記念日」と「日本標準時」について

2009-06-10 | 雑学
今日6月10日は「時の記念日」です。

「時の記念日」とは、1920年(大正9年)に東京天文台と「生活改善同盟会」によって制定された記念日で、その趣旨は、日本国民に「時間をきちんと守り、欧米並みに生活の改善・合理化を図ろう」と呼びかけ、時間の大切さを尊重する意識を広めることを目的としています。

「なぜ6月10日なのか?」
日本書紀には、今から1330年余り前の天智天皇10年4月25日(旧暦)に、漏刻(水時計)が設置されて宮中に時が告げられるようになり、日本で初めて時計が鐘を打った日として記されています。
この天智天皇10年4月25日を太陽暦に直すと西暦671年6月10日になることから、この日が「時の記念日」となったようです。

「世界の標準時」
これは、1884年(明治17年)の国際子午線会議で「グリニッジ天文台」を通る子午線を経度の基本とし、世界の子午線の基準に決定。そこから経度が15度ずつ隔たるごとに1時間ずつ時差を持つ時刻を各国で使用することが決まりました。

この「グリニッジ天文台」はイギリス・ロンドンの郊外、経度0度の地点にあって、1675年に国王チャールズ2世により設立されましたが、1950年ころに移転し、現在は観光施設となっているそうです。

・グリニッジ天文台です(ウィキペディアより)


「日本の標準時」
ところで、日本の標準時は東経135度の明石天文台の時間となっていますが、これは先に書いたように、1884年(明治17年)の国際子午線会議で「グリニッジ天文台」を通る子午線を経度の基本とすることが決定されたことから、日本もこれを受けて1886年(明治19年)に東経135度の子午線の時間を日本標準時とすることに制定したものです。(なお、日本標準時はグリニッジ標準時より9時間進んでいます。)

・明石天文台です。(明石市立天文科学館HPより)
館のどこかをクリックしてね

この標準時は1888年(明治21年)1月1日から実施されています。
1910年(明治43年)に、東経135度の通過点である兵庫県明石市に子午線標識が建てられ、ここに、1960年(昭和35年)に明石市立天文科学館が建てられたそうです。