今日は「サツマイモの栽培」についてご紹介します。
サツマイモはヒルガオ科サツマイモ属の植物で、別名は、甘薯(かんしょ)、唐芋(からいも)、琉球芋(りゅうきゅう芋)などと呼ばれています。
原産地は中米と言われており、日本へは、南米ペルーから東南アジア、中国を経て、沖縄へ伝わったとされています。
その後、薩摩藩内(鹿児島)で広く栽培されるようになり、江戸末期に青木昆陽によって関東へ導入され全国に広まったようです。
農林省の古い記録によると、1605年(慶長10年)、中国福建省の総官から沖縄に種イモがもたらされたことが記載されているそうで、これが日本への渡来の初めとされているそうです。
私の栽培方法と栽培品種は次のとおりです。
「栽培方法」
1.サツマイモはジャガイモと違い種芋を植えるのではなく、イモから伸びた蔓を植えつけます。
2.畝は水はけが良く、やや痩せ気味の土が適しています。連作が可能で、前年に落花生を植えた畑は特に病害虫を防ぐ効果があるようです。
3.肥料は1㎡当たり窒素・リン酸・カリを1:10:10で100gほど撒きます。
4.畝幅70cmの畝に30~40cm間隔で2条の千鳥植としました。
「栽培品種」
・「なると金時」
1979年に高系14号の改良種として誕生した品種だそうです。
降雨量が少ない徳島県の立地に合い、中味が黄金色をしているイモを「金時イモ」と呼んでいたことからこの名前が付けられたようです。
食物繊維、ビタミンが豊富で美容と健康に最適な食物と言われています。
・4月に植えた「なると金時」(20本)の畝です。
・「土佐紅」 (3本)
西日本で人気が高い「高系14号」から生まれた品種で、形はやや長い長紡錘形をしています。
糖度が8%前後で甘味が強く、ややねっとりとしているので焼き芋に最適と言われています。また、皮が薄く、口当たりがよいので天ぷらや煮っ転がしにも向くそう
です。
・「カンパチ」 (7本)
「関東83号」が「カンパチ」と言われているもので、イモは粉質、肉色は白黄です。
密のように甘く、大変美味しいといわれ、貯蔵性があり、家庭菜園に最適な品種だそうです。
・「紅はるか」(30本)
九州沖縄農業研究センターで育成された品種で、名前の由来は、食味やイモの外観が既存品種よりも「はるか」に優れていることによるようです。
病害虫抵抗性、貯蔵性に優れた新品種で、甘味がたっぷりあって美味しいそうです。
「土佐紅」、「カンパチ」、「紅はるか」の3品種は、先日実家に帰省したときに30本余りを貰って植えたものです。
・これが今年私の畑に植えつけたサツマイモの畝です。
「サツマイモの栄養成分」
サツマイモにはカルシウム、カロチン、鉄分、ビタミンB1,B2,C、食物繊維が豊富に含まれています。
特に、ビタミンCは夏みかんと同じくらい含まれているといわれており、「金時」など黄色いものほどカロチンが多量と言われています。
「健康効果」
がんの予防、動脈硬化の予防、整腸作用、疲労回復、美肌効果、便秘解消などが期待できるようです。