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ドアの向こう

日々のメモ書き 

ダチビン

2007-11-06 | イーゼルのうた

  花器にしたのは沖縄の抱瓶ダチビン 水筒式の酒入れです。 女学校を卒業後 Yさんと偶然再会したその日、 幼子を連れどちらも未亡人でした。 しばらく間があいて、それぞれのくらしに追われながら、 たまたまデパートで、 ある時は駅ですれ違う、 といったご縁があったのです。 断片をつなぎ合わせると、どう讃美したらいいのか分からないような、 お付きあいができました。 
   やがて、 子供同士が結婚したのです。                


                    -☆-


  Yさんの貼り絵には 油彩画のようなゆたかさと深さがありました。 和紙もこだわってじぶんで染めて、 ふつうのとは違いました。 作品は、 何度も受賞したそうで。 逢えば個性的な絵の話で、 いつも弾みました。 そのようすを、 傍らに正座してかならず見つめていたのが、 このやきものです。  頂いて 私のものになりました。


  Yさんは話好きで夜中の2時まで、絶対に止まらない。 朗らかな母とYさんの盛んな気力を、 たっぷり呑み込んだ抱瓶は、 色遣いも新鮮でカーブは三日月。 腰に下げれば身体に沿って、 花を活けてもよく似合います。  


  ヒンヤリしてきた部屋の中で、 その口から昇るものがある。 
    明るく広やかな、 ふたりの魂だと思いました。 

      

  

  こういう花がうまくかけないのは  多分 気持ちがすさんでいるからだ
   
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抱瓶に納まったホトトギス (boa!)
2007-11-07 14:23:22
抱瓶はいいですね。ホトトギスを活けるとはユニークですね。
ホトトギスは群生の逞しさでいくか、毟って花数をごく少なくして描くかだと思いますが、その日の気分で、どう感じたかで描くことにしています。

蛙さんは、さすがです。花をよく捉えておいでです。描くときには私はどうしても囚われてしまうので、花を見ないで描くのですが、じっくり眺めて、印象に留めるとき、あの十字が特徴になってきます。あとはホトトギスのホトトギスたる斑点を打ちさえすればいい訳でして。

難しい姿が、良く描けています。あまり贅沢をいわないでください。縄張りがあやしくなります。
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Unknown ()
2007-11-07 21:47:28
 boa!さん 続いてお運びありがとうございます。 不如帰を描いたのは初めてで。しかも家のは小さくヒョロヒョロ。 写真のUPで、その仕組みが分かる程です。 逞しさはありません。

 印象で描くのはまだ大変、目のまえにないと描けません。 褒めて下さって なんだか 懐かしくてうれしい…  野葡萄を引きずっていました。
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