さまざまな音色でそよぐ緑
ブルーの甕にエニシダの黄色い花を生けて季節が変わった。
駒場サッカー場のまわりで メタセコイアの ヒマラヤスギの 藤棚の 銀杏のグリーン。 ビリジャン オリーブグリーン ブルーグリーン 海のグリーン やさしい春のミドリも混じっていて、 五月はタピスリーを織っている。
はしゃぐような蕾は エゴノキかしら?
イヌシデのグリーンに 花穂がみえる。
シデは 玉串やしめ縄などに下げてあるギザギザの紙に似ているから。
秋の紅葉もすばらしいね。
裾模様はベニカナメモチに 春紫苑と赤花夕化粧を
どこもかしも グリーン グリーン みずみずしい木々のミドリが目にしみる。
なかでも柿は 若葉を透かせて際だっている。
柿の若葉にはやわらかな気持を貰っています。もう花が蕾を開こうとしています。
山椒のグラデーションの緑の中に茶色をまじえる粒々は実の前兆でしょうか。
実といえば今年は梅が豊作で、堅い粒がしっかり並んで緑一色の中でもきわだっています。さくらんぼは、緑の色がぼかしになって色づきはじめています。
佐藤春夫の「望郷五月歌」が浮かびます。
佐藤春夫の長い詩ですね。
空青し山青し海青し… どれも身近なふくら雀さん 築紫の一足早い、ゆたかな自然を思って嬉しくなります。