別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

かがやく緑

2014-06-15 | 別所沼だより

  サッカーが気になりラジオを持ってきた。 11時ちかくまでどなたもみえない。
 木々を映す沼は黄味を混ぜたサップグリーンで。 パラソルのもとに太公望が集う、 鮮やかなランニングウェアが歩いてる。 陽は暑くハウスの影を強いトーンで決めた。 八つ手の真っ黒な手が伸びて、 紫陽花のミズイロが涼しげだ。  花壇にメランポジウムの黄色。 広場はヤマモモの暗赤色、 ヒヨやムクドリの大群が朝から騒がしい。 鴉は暑さに参ったの、 頼りなく一声きり。

  物音をよそに、 ハウスだけが静かだ。 

 沼風はひんやりと、 見上げれば大きな白クジラが渡ってゆく。

来訪 11名


 ・ 建築が好き。 ハウスは前から見たかった。 中村好文さんの本で知っている。 
ベッドに寝転ぶと詩人の気持になれますよ。
(いかがですか、 構想では朝起きるとその小さな窓から沼を見るのですよ。 低い目線でみれば沼に溶け込む感じ、 きっと沼の一部ですよねと ガイド)
 季節を変えてまたいらしてくださいね。

・ 夫妻は午前と午後と2回いらした。 細部までかみしめるように眺め写真に撮り、絵葉書や至文堂の「立原道造」を購入された。 記念館を惜しみ残念がる。 
 作品や遺品などの展示は 「無言館」へと ご案内。 

・小学生3人 は知らなかった…  可愛い家。
そのうち 「せえの」で 「ヒアシンスハウス!!」となんども唱和。 覚えてくれてありがとう。 
 友達にも教えてあげて。 

・デザインの学生は2度目。 前回は雨で写せなかった。

・ここは お店屋さん?  それぞれに幼児を連れて パパ二人。 今日は父の日です。
 保育園の仲好しさん。     

 


 みどりが陽を浴びて輝いている、 そんな美しい時にガイドする幸せ。

   また風が吹いてゐる また雲がながれてゐ
  明るいい暑い空に 何のかはりもなかつたやうに
  小鳥のうたがひびいてゐる 花のいろがにほつてゐる
      
      立原道造    SONATINE No.2  「虹とひとと」 より 

 

   

 

  みずすまし (アメンボ)は  脚が長いね
  ひらがなの 「く」の字を屈伸させて進んでいる