サッカーが気になりラジオを持ってきた。 11時ちかくまでどなたもみえない。
木々を映す沼は黄味を混ぜたサップグリーンで。 パラソルのもとに太公望が集う、 鮮やかなランニングウェアが歩いてる。 陽は暑くハウスの影を強いトーンで決めた。 八つ手の真っ黒な手が伸びて、 紫陽花のミズイロが涼しげだ。 花壇にメランポジウムの黄色。 広場はヤマモモの暗赤色、 ヒヨやムクドリの大群が朝から騒がしい。 鴉は暑さに参ったの、 頼りなく一声きり。
物音をよそに、 ハウスだけが静かだ。
沼風はひんやりと、 見上げれば大きな白クジラが渡ってゆく。
来訪 11名
・ 建築が好き。 ハウスは前から見たかった。 中村好文さんの本で知っている。
ベッドに寝転ぶと詩人の気持になれますよ。
(いかがですか、 構想では朝起きるとその小さな窓から沼を見るのですよ。 低い目線でみれば沼に溶け込む感じ、 きっと沼の一部ですよねと ガイド)
季節を変えてまたいらしてくださいね。
・ 夫妻は午前と午後と2回いらした。 細部までかみしめるように眺め写真に撮り、絵葉書や至文堂の「立原道造」を購入された。 記念館を惜しみ残念がる。
作品や遺品などの展示は 「無言館」へと ご案内。
・小学生3人 は知らなかった… 可愛い家。
そのうち 「せえの」で 「ヒアシンスハウス!!」となんども唱和。 覚えてくれてありがとう。
友達にも教えてあげて。
・デザインの学生は2度目。 前回は雨で写せなかった。
・ここは お店屋さん? それぞれに幼児を連れて パパ二人。 今日は父の日です。
保育園の仲好しさん。
みどりが陽を浴びて輝いている、 そんな美しい時にガイドする幸せ。
また風が吹いてゐる また雲がながれてゐる
明るいい暑い空に 何のかはりもなかつたやうに
小鳥のうたがひびいてゐる 花のいろがにほつてゐる
立原道造 SONATINE No.2 「虹とひとと」 より
みずすまし (アメンボ)は 脚が長いね
ひらがなの 「く」の字を屈伸させて進んでいる