別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

穏やかな日

2014-02-25 | 別所沼だより

 2月15日のガイドは大雪で中止。 翌日から発熱、 インフルエンザに罹り別所の雪景色を撮れなかった。 みじかい冬眠を経て久々に訪ねる別所沼は のんびりと穏やかなようす、 眠そうな詩人の顔を浮かべていた。

 立原は長い脚をそろへて、きちんと腰をおろしてやはり眼をつむつてゐた。 …そよ風が頬を撫で、昏々と彼はからだぐるみ、そよかぜに委せてゐるふうであつた… (「わが愛する詩人の伝記」 室生犀星)

 淡々しい光につつまれて  まどろむ詩人 


 

沼につづく道に 紅梅が咲く

 カメラを用意すると 背後から 「いい花ですねえ」
  紳士が  笑顔を向けた
 見知らぬ同士  心をつなぐ紅い雲がかがやいている。 

 

 「こんなのが… 捕れるんだ」 
釣り人が うれしそうに見せてくれるヘラブナ

測ったら 40センチもあるって

かいぼりはまだ始まらないようだった。