goo blog サービス終了のお知らせ 

ドアの向こう

日々のメモ書き 

綿雲

2010-11-20 | 別所沼だより

 

  きもちのよい朝  紅葉が一気に進んでいた。 20名くらいが散らばって油彩がすでに始まっている。 他にもちらほら水彩など描いている、 絶好のスケッチ日和だ。
 ガイドの日、 備えつけの自由帳をみるのも楽しい。 これまで4回訪ね、 どうしても小さな家を建てたくなった。 2年前から探しているが工務店が見つからない。 どなたかお願いしたいと連絡先まで残している。 
 ハウスは木の香が良い、 ずっとここに居たい… などと。

     -☆- 

 ・夢の実現が気になって… 宮城から小さなお子さん連れて。 東京へ行く途中です。  柵もあるし、 甕に雨水をため農業をするつもりだったのかも知れない。 と一時間ほど楽しんだ。 
 ・蕨から自転車で。 男性6名、 これから志木へ。 別所の錦に誘われて思わず立ち寄る。 ひとりに説明していると、みなさんを集めて真剣に聴いてくださった。
 ・下木崎の県立浦和西高は、 埼玉県立浦和第二高等女学校として埼玉女子師範(現在の埼大教育学部附属中学)に併設され開校したという。 別所沼とは目と鼻の先。 こちらでの授業とともに、このあたりがとても懐かしい…  女性4名
 新聞で 毎月第4土曜 午後3:30から開催の「詩の朗読会」を知り、 参加してみたい。

・近くのご夫妻はなんどもいらしている。 木の香を愛でて、 記念館の閉館を残念に思う、 ヒアシンスハウスを永く続けてください。

         -☆-

 午後2時半ころ、 お客が途絶えてふと眼をあげると、 窓にスクリーンが現れて、 なかを積雲が泳いでいる。 不思議な体験をひとりじめした。 シュールな贈りものにワクワクして。  
  

 
 


    森は不意にかげりだす それは知らない夢のやうに
  水や梢はかげりだす 私がひとり笑はうとする
  くらく遠くの叢(クサムラ)に――

  そのあとちひさな光が溢れ 葉は一面に顫へだす
  森は風を待つてゐる 私は黙つて目をとぢる
  私は逃げるうすい綿雲を見ないため
  空に大きな光が溢れ 私はだんだん笑ひだす
        
              風のうたつた歌 その二  立原道造


 

   3時すぎて 外気はひんやり

 

  陽をあびたメタセコイアが燃える。 多くの訪問者が記念館の閉館をとても残念がった。 何とかならないか… 新聞の投書欄も思い出される。
 
 先の見えない時代、 詩は私たちに直接パンをもたらしてはくれない。 しかし、こんな時代だからこそ、 詩の持つ言葉の力が、 生きる勇気、励み、慰めとなる人たちがいることも事実だ…
 
 
福島の佐藤さんも記念館の再開を願っていた。
  
  来訪者 27名。 ヒアシンスハウスの務めも大きいと思った。

 

 

 

 

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする