退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「毒と薬」について

2013-12-04 01:26:12 | Weblog
晴れ。おだやかな日が続く。

船山信次「毒と薬の世界史」を読む。

毒はクスリ、クスリは毒。
時には不老不死の夢も乗せて。

北里柴三郎、志賀潔、鈴木梅太郎、高峰譲吉など懐かしい名前がある一方で
「世界史」らしくクレオパトラやジャンヌ・ダルク、パラケルススや錬金術などについても。

とりわけ前半の日本に関する部分はまるで「日本史講義」。
古文書を追いかけるとそういうことにもなるのか。

「ヒロポン」の語源は「仕事好き」にあるらしい。
わが国における戦争直後の流行ぶりが思い出される。

「消毒法」を生み出したゼンメルワイスの不遇ぶりは哀しく
明治期の外国人たちがもたらした「恩恵」にはなるほど。

それぞれに興味深く拝読した次第。
もう少し「面白エピソード」を増やしたらさらに読みやすいのだがそれは贅沢か。

個人的にはアルコールとニコチンとカフェインの中毒程度で済ませてはいて
今のところ「不健康に暮らせる程度の健康」は維持できている。

「身体に悪いことは心にいい」などとうそぶいたりしているけれど
いざ病気になったらどうなることやら。

とりあえずそれほどストレスのない暮らしは確保できているので
どうにかなるさとグズグズ。

むしろそのことが「健康」にとって重要だと思われるのだが如何。
いずれにしても「寿命におまかせ」な態度は変わることがなさそう。
コメント
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