この間の休日もこうして野外でコーヒーを沸かし楽しんでおりました。
ほんと、寒くなった今の季節は、この熱い一杯が何よりの御馳走。
だから、コーヒーだけでもう十分。
熱々の一杯があればそれでもう大満足。
でも、これって私だけではないですよね?
おもえばこういう嗜好は子供もの頃からありまして、
学校からの秋の遠足などで、友達が魔法瓶からあたたかいお茶を出したのを見て、
「え?こんなところで熱い飲み物?」
と、驚くやらびっくりするやら!
だって、当時の頭では、暖かい飲み物は火にかけて温めないと無理だったから。
でも、だからこそといいますか、火にかけずとも温かいままの魔法瓶はすごいとは思うものの、
なんというか、不自由であり、「本物」ではないような気がしたのですよ。
だって、飲み干したり冷めてしまったりしたらそこまでだから。
てなわけで、うらやましくも欲しくはなかったのですが、
その後携帯用の固形燃料を知った時は無性に憧れ欲しくなりました。
だってこれは完全に自由な本物!
「これさえあればいつでも熱い飲み物食べ物が手に入る!」
そしてこの憧れはやがて、飲み物食べ物から先へと向かい、
屋外・野外という日常生活から離れた場所における日常生活。
つまり、
「ああ、こんな場所なのに暖かいご飯が食べれる!」
とか、
「雨の山の中なのに濡れずに寝ていることができる♪」
とかいった、非日常の中での日常生活に強く憧れだしたのです。
ですから当然そうなると、興味は野外活動や、キャンプなどへと広がってゆき、
結局私は山岳部に入り山に分け入ったり、
バイクにまたがりツーリングに走るようになったわけなのです。
そう、だから私のこの手の趣味の出発点がこのような感じでありますので、
世間一般の方々とは、やはりどこかずれてしまっており、
素晴らしい景観の山並みを眺めて感動している人たちの横で、
私は一人、ニヤニヤしながらストーブを準備していたり、
またバイクをより速くし、より上手く乗ろうとする人たちの横で、
私は、バイクに大きな荷台や箱を取り付けて、たくさんものを積み込んで喜んでいたりするのです。
そう、だからどこか主客が転倒していたりもするんですね。
「ああ、私は今こんなにすごいところにいる!」
ではなくて、
「ああ!私は今こんなすごいところにいるのに日常を過ごせている!」
という感じなのです。
とはいえ、この「すごいとこ」と「日常」はギャップがあればあるほど嬉しく楽しいので、
より「すごい」ところには機会があればぜひ行きたいとは思っているので、それはみんなと同じ。
ですから、もしそのようなことをご理解いただたならば、
私が休みのたびに、近場にストーブを持ち出し、
そしてコーヒーを淹れて楽しんでいるその意味も少しはご理解いただけるかと…
そんなわけで、私は次の休みもバイクにストーブを積み込んで遊びに出るのです。
そうそう…
同じ理由でいつでも温かい飲み物が手に入る自販機も大好きなのですが、
それだけに、今の季節に間違って「つめた~い」を押してしまったときは、
世の中を呪いたくなるほど黒く塗りつぶされます。
(=^^=)ゞ」
*動画*
HD FXR 88 & US M2A Military stove M1940