こんにちは。
毎日本当に暑いですね。
こういう暑い時期になると、年に一度か二度ほど無性に食べたくなる食べ物、
そういうものが私にはあります。
それはとりわけおいしい栄養たっぷりの御馳走というわけでも、
さっぱりする果物でもなく、
むしろ反対に、恐らく栄養はあまり無さそうで、やたら地味で、
おまけに下ごしらえもめんどくさく、妙にかさばる食べ物。
*(調べると意外にも、炭水化物、ミネラル、タンパク質、脂肪などを含む栄養食品でした!)
その正体はこれ。
ずいき。
おわかりでしょうか?
漢字で書くと「芋茎」(当て字)と書くように、これは里芋の茎の部分。
なぜ「ずいき」と呼ぶのかと問われると、
私の場合は子供の頃から普通にそう呼んでいたので、
その意味や語源など考えたことはありませんでしたが、
調べてみると、どうも諸説ありようで、有力なものとしては、
茎の髄の部分を食べることから「髄茎」が転じて「ずいき」となったという説や、
和歌の
「いもの葉に置く白露のたまらぬはこれや随喜の涙なるらん」
という部分から来たという説のようです。
煮物や酢の物にするのが一般的ですが、
昔から干したものを保存食にもちいられることが多く、
有名なものでは、戦国時代の野戦食の「芋がら味噌」。
これは味噌で煮こみ干したもので、食用時切り分けお湯を注ぎインスタント味噌汁にします。
変わったところでは、熊本城の畳や、土壁の芯材に用いられたりしております。
これらは、籠城時の非常食として供えられていたようです。
また海外では、肉の代用として調理されることもあるようです。
そんなずいきですが、
甘辛く煮しめ冷蔵庫で冷たく冷やしていただくのが私は一番好きです。
蒸し暑い夏の夕飯時、良く冷えたこの一品があればとても嬉しい♪
ではなぜ、そんなにうれしい一品なのに、年に数度しか作らないのか?
それはとても下ごしらえがめんどくさいから!
ずいきは里芋なの茎なので、その中にアクをとても多く含みます。
で、そのアクの主成分はシュウ酸カルシウム。
こいつは劇物指定もある危険物!
(あの恐ろしい尿路結石の最大の原因物質でもあります)
目に見えこそしませんが、小さくトゲだらけの結晶で、水にはほとんど溶けないので、
うっかり口にすると、チクチクいがいがとても痛く大いに苦しむ!
これはほんの微量でもすさまじい破壊力で、
私も一度、これくらいなら大丈夫だろ…
そう思い、若くつやつやした小さな若葉を口にした直後、
激しく後悔する羽目になったことがあります。
というわけで、好きを食べるにはまずアク抜きが必要。
シュウ酸は簡単に酸で分解するので、まず切りそろえたのちしばし酢水に浸し、
その後再度酢水を作り、それを沸かしたのち数分ゆで、
その後皮をむき、酢を抜いてから、やっと調理。
この段取りに最低1時間はかかるので、
どうしても、普段の夕飯販時にはなかなか作りにくいのです。
(閉店後帰宅し調理にかかるので、時間的時かなりしんどいんですよ。)
ですが、先日いつもの八百屋さんがこれを売りに来ていたのでつい購入。
で、幸い翌日は休日だったので気合を入れて下ごしらえ。
(あく抜きしたものをちょいとつまみ食いするのもなかなか美味しい♪)
で、ちゃちゃっと仕上げて冷蔵庫へ。
そういうわけで、翌日~♪
あ~、これこれ!
油揚げを入れてもいいけれど、シンプルにこれだけの方が好きかな?
あっさりした煮汁を含んだずいきは、芯まで冷えていて、
噛むとシャリっとした歯ごたえが最高!
だから、あれだけめんどくさかった割に、あっという間になくなってしまう。
そのたび、「次回はもう少し多めに作ろう。」とそう思うものの、
毎回いざその時になると、「いや~、さすがに多過ぎでしょう?」とそう思うんですよね。
さて、これからまだまだ暑い日が続きますね。
この夏のうち、もう何度か作ろうかな?
毎日本当に暑いですね。
こういう暑い時期になると、年に一度か二度ほど無性に食べたくなる食べ物、
そういうものが私にはあります。
それはとりわけおいしい栄養たっぷりの御馳走というわけでも、
さっぱりする果物でもなく、
むしろ反対に、恐らく栄養はあまり無さそうで、やたら地味で、
おまけに下ごしらえもめんどくさく、妙にかさばる食べ物。
*(調べると意外にも、炭水化物、ミネラル、タンパク質、脂肪などを含む栄養食品でした!)
その正体はこれ。
ずいき。
おわかりでしょうか?
漢字で書くと「芋茎」(当て字)と書くように、これは里芋の茎の部分。
なぜ「ずいき」と呼ぶのかと問われると、
私の場合は子供の頃から普通にそう呼んでいたので、
その意味や語源など考えたことはありませんでしたが、
調べてみると、どうも諸説ありようで、有力なものとしては、
茎の髄の部分を食べることから「髄茎」が転じて「ずいき」となったという説や、
和歌の
「いもの葉に置く白露のたまらぬはこれや随喜の涙なるらん」
という部分から来たという説のようです。
煮物や酢の物にするのが一般的ですが、
昔から干したものを保存食にもちいられることが多く、
有名なものでは、戦国時代の野戦食の「芋がら味噌」。
これは味噌で煮こみ干したもので、食用時切り分けお湯を注ぎインスタント味噌汁にします。
変わったところでは、熊本城の畳や、土壁の芯材に用いられたりしております。
これらは、籠城時の非常食として供えられていたようです。
また海外では、肉の代用として調理されることもあるようです。
そんなずいきですが、
甘辛く煮しめ冷蔵庫で冷たく冷やしていただくのが私は一番好きです。
蒸し暑い夏の夕飯時、良く冷えたこの一品があればとても嬉しい♪
ではなぜ、そんなにうれしい一品なのに、年に数度しか作らないのか?
それはとても下ごしらえがめんどくさいから!
ずいきは里芋なの茎なので、その中にアクをとても多く含みます。
で、そのアクの主成分はシュウ酸カルシウム。
こいつは劇物指定もある危険物!
(あの恐ろしい尿路結石の最大の原因物質でもあります)
目に見えこそしませんが、小さくトゲだらけの結晶で、水にはほとんど溶けないので、
うっかり口にすると、チクチクいがいがとても痛く大いに苦しむ!
これはほんの微量でもすさまじい破壊力で、
私も一度、これくらいなら大丈夫だろ…
そう思い、若くつやつやした小さな若葉を口にした直後、
激しく後悔する羽目になったことがあります。
というわけで、好きを食べるにはまずアク抜きが必要。
シュウ酸は簡単に酸で分解するので、まず切りそろえたのちしばし酢水に浸し、
その後再度酢水を作り、それを沸かしたのち数分ゆで、
その後皮をむき、酢を抜いてから、やっと調理。
この段取りに最低1時間はかかるので、
どうしても、普段の夕飯販時にはなかなか作りにくいのです。
(閉店後帰宅し調理にかかるので、時間的時かなりしんどいんですよ。)
ですが、先日いつもの八百屋さんがこれを売りに来ていたのでつい購入。
で、幸い翌日は休日だったので気合を入れて下ごしらえ。
(あく抜きしたものをちょいとつまみ食いするのもなかなか美味しい♪)
で、ちゃちゃっと仕上げて冷蔵庫へ。
そういうわけで、翌日~♪
あ~、これこれ!
油揚げを入れてもいいけれど、シンプルにこれだけの方が好きかな?
あっさりした煮汁を含んだずいきは、芯まで冷えていて、
噛むとシャリっとした歯ごたえが最高!
だから、あれだけめんどくさかった割に、あっという間になくなってしまう。
そのたび、「次回はもう少し多めに作ろう。」とそう思うものの、
毎回いざその時になると、「いや~、さすがに多過ぎでしょう?」とそう思うんですよね。
さて、これからまだまだ暑い日が続きますね。
この夏のうち、もう何度か作ろうかな?