先日いつものようにジョイを連れて散歩していると…
「お久しぶりです。」
「あ!お久しぶりです。そうそう、おにいちゃんはどうですか?」
声をかけてくださったのは、ときおり朝の散歩道で出会う年配の男性。
いつもは小さなミニチュアシュナウザーを連れておられるのですが、
何度かお会いして話をするうちに、そのこのほかにも、家に寝たきりの大型犬がいて、
その子のことを「おにいちゃん」と呼んでおられることがわかってきました。
ですので、その後はお会いするたびに、
「…、ところでお兄ちゃんはどうですか?」
と、私が尋ねるようになっていたのです。
ですが最近はお会いすることが無くなっており、少し気になっていたところにこの日の出来事。
「実は、お兄ちゃんは昇天しました。」
「え… そうですか、よく頑張っていい子でしたね。」
「はい、もう17でしたから大往生です。」
「そうか、それは本当に、『よく頑張ったね、お疲れ様。』ですね。」
そう話をお伺いするうちに、私は不意に涙があふれ出てしまいました。
すると、あちらも涙ぐみながら、
「私もも、これ以上ないほど泣きましたが、その時は本当に『ありがとう』しかありませんでした。」
「本当にそうですよね。よく頑張ってくれてありがとうですね。」
「本当に感謝です…」
「本当に…。」
こうして話をするうちに、ついこの間のななや、今までに子たちのことがすべて一気に頭にあふれ出し、
いよいよ涙があふれ出てきてしまいました。
無論あちらも。
真昼間から、おっさん二人が路上で泣いている変な光景。
(=^^=)ゞ
そこでやや落ち着いてきてから、私は連れていたジョイとポチを指してこう言いました。
「だからね、この子たちにはいつも感謝してるんですよ。『居てくれてありがとう。』って。」
「本当にそうですよね。今こうして一緒に歩けて、いやたとえ寝たきりでも…」
「そう、そこにいるだけでどれだけありがたいか…」
「このありがたさは本当に大事にせんといかんですよね。」
「そうですね。」
そんなことを話ししながらその方はジョイの目線までしゃがみこみ、
「君も頑張ってるな~。いくつ?15?そりゃまだまだ若い!」
と、すごく嬉しそうな、そして優しい目でジョイをなでてくださいました。
ジョイもそれがよくわかるのでしょう、
いつになくしっぽを大きくブンブン振って甘えてました。
「ではお引止めしてどうもすみませんでした。」
「いえいえ、こちらこそ、お声をかけていただj器どうもありがとうございました。」
「(わんこ達を見ながら)じゃ、君たちもまだまだがんばるんやで。」
「お家のお兄ちゃんとチビちゃんにもよろしく。」
そうしてそこで別れて、またゆっくりと歩きながら散歩をしたのです。
その時ふと思ったのですが…
ほんまさっきは不意に泣いてしまって恥ずかしかったな。
ま、顔なじみのわんこやから仕方ないよな。
あれ?
でもよくよく考えると、あの「おにいちゃん」って…
私の頭の中では、勝手に黒い大型犬になっていたのですが、
考えると、一度も会ったことが無いばかりか、
大きさ、毛色、犬種などくわしい話は何もお伺いしていない!
そう全く見たことの無い子だったのですよ。
でも、既に私の中では、十分見知った顔なじみになっていたから、
「会ったこともない顔見知りか…。」
と、小さくつぶやきながら、家に向かって歩いていました。
もうその時は涙も乾き、代わりにちょっとにやけた笑顔があふれ出ていました。
(=^^=)ゞ
「お久しぶりです。」
「あ!お久しぶりです。そうそう、おにいちゃんはどうですか?」
声をかけてくださったのは、ときおり朝の散歩道で出会う年配の男性。
いつもは小さなミニチュアシュナウザーを連れておられるのですが、
何度かお会いして話をするうちに、そのこのほかにも、家に寝たきりの大型犬がいて、
その子のことを「おにいちゃん」と呼んでおられることがわかってきました。
ですので、その後はお会いするたびに、
「…、ところでお兄ちゃんはどうですか?」
と、私が尋ねるようになっていたのです。
ですが最近はお会いすることが無くなっており、少し気になっていたところにこの日の出来事。
「実は、お兄ちゃんは昇天しました。」
「え… そうですか、よく頑張っていい子でしたね。」
「はい、もう17でしたから大往生です。」
「そうか、それは本当に、『よく頑張ったね、お疲れ様。』ですね。」
そう話をお伺いするうちに、私は不意に涙があふれ出てしまいました。
すると、あちらも涙ぐみながら、
「私もも、これ以上ないほど泣きましたが、その時は本当に『ありがとう』しかありませんでした。」
「本当にそうですよね。よく頑張ってくれてありがとうですね。」
「本当に感謝です…」
「本当に…。」
こうして話をするうちに、ついこの間のななや、今までに子たちのことがすべて一気に頭にあふれ出し、
いよいよ涙があふれ出てきてしまいました。
無論あちらも。
真昼間から、おっさん二人が路上で泣いている変な光景。
(=^^=)ゞ
そこでやや落ち着いてきてから、私は連れていたジョイとポチを指してこう言いました。
「だからね、この子たちにはいつも感謝してるんですよ。『居てくれてありがとう。』って。」
「本当にそうですよね。今こうして一緒に歩けて、いやたとえ寝たきりでも…」
「そう、そこにいるだけでどれだけありがたいか…」
「このありがたさは本当に大事にせんといかんですよね。」
「そうですね。」
そんなことを話ししながらその方はジョイの目線までしゃがみこみ、
「君も頑張ってるな~。いくつ?15?そりゃまだまだ若い!」
と、すごく嬉しそうな、そして優しい目でジョイをなでてくださいました。
ジョイもそれがよくわかるのでしょう、
いつになくしっぽを大きくブンブン振って甘えてました。
「ではお引止めしてどうもすみませんでした。」
「いえいえ、こちらこそ、お声をかけていただj器どうもありがとうございました。」
「(わんこ達を見ながら)じゃ、君たちもまだまだがんばるんやで。」
「お家のお兄ちゃんとチビちゃんにもよろしく。」
そうしてそこで別れて、またゆっくりと歩きながら散歩をしたのです。
その時ふと思ったのですが…
ほんまさっきは不意に泣いてしまって恥ずかしかったな。
ま、顔なじみのわんこやから仕方ないよな。
あれ?
でもよくよく考えると、あの「おにいちゃん」って…
私の頭の中では、勝手に黒い大型犬になっていたのですが、
考えると、一度も会ったことが無いばかりか、
大きさ、毛色、犬種などくわしい話は何もお伺いしていない!
そう全く見たことの無い子だったのですよ。
でも、既に私の中では、十分見知った顔なじみになっていたから、
「会ったこともない顔見知りか…。」
と、小さくつぶやきながら、家に向かって歩いていました。
もうその時は涙も乾き、代わりにちょっとにやけた笑顔があふれ出ていました。
(=^^=)ゞ