もふもふランド♪

たくさんのわんこと もふもふしてます。
    by ぷーどる♂ & ぷーどる♀

魂の色 ⑥

2011-07-09 11:35:56 | らんちゃん
さて、そんな楽しい時間を一緒に過ごしていましたが、

クリスマスを過ぎた直後から事態は一変!

急にらんちゃんが、水も食べ物も口にしなくなり、

おしっこもうんちもまったくしなったのです。

そしてこの時から、らんと私たちの病院通いが始まりました。

なるべくあの子が好きな食べ物をと、

卵ご飯、おじや、ミンチの煮物、ささみ煮のほぐし煮、

ミルク、チーズ、ドーナッツ、生肉

この際だからと、鶏のから揚げ、ソーセージなど、

普段は欲しがっても与えないものまで出してみました。

一度二度、ソーセージと、から揚げのほぐして煮たものを食べてはくれましたが、

それ以降は全く口をつけません。

(ご飯入れは覗きに来るのですが…)

連日の液滴(ブドウ糖液の点滴)のおかげで、おしっこの方は2日ぶりに出ましたが、

何せ何食べていないものだから便は出ません。

そうなると、やはり高齢なので体力がありません。

あれほど丸々と肥えてきていた身体が一気に痩せて弱ってゆきました。

日に日に弱ってゆくらんの姿を見ながら、私たちは毎日その対応に追われました。

好きなものを出しても食べないのならば、無理やりにでも食べさすしかない。

そう考えて人間用の栄養ゼリーやプリンを無理やり口から注入し強制的に食べさせました。

すると今度は嘔吐が始まりました。

弱りきった老犬の胃には人間用の食物はきついのでしょうか?

それでも少しの間でも胃に留まり、そして吸収してくれればとの思いで、

約3時間おきくらいに食べさせました。

しかし、また嘔吐…

連日この繰り返しと病院通いで、気がつけばあっという間に大晦日になっていました。

「無事年を越せるだろうか?」

このとき希望をなくしかけていた私に、連日休みを返上で診察してくださっている先生が、

「明日は元旦ですが私はいますから良かったらお越しください。」

とおっしゃって下さり、私も一途の望みを抱きました。


この時病院からの帰り道、年越しそばを買って帰りました。

そのとき…

もしかして、毎年大晦日になり、そばを作るたびに、

このことを思い出すようになるとイヤだな、とふと思ってしまいましたが。

あわててその考えを打ち消して歩きました。



テレビを見ながら、年越しの鐘を聞きます。

日付が変わった瞬間、らんちゃんを確認し、ほっとと胸をなでおろしました。

こうして、何とか無事に年を越し、みんなそろって新年を迎えることができました。

でも、元旦も病院通いは続きます。

病院までの距離は1.2キロ。

車で行くには近すぎるし、かといって自転車ではらんの体に負担がかかりすぎる。

そういうわけで、毛布に包み抱っこをしたまま

奥さんと二人テクテクと歩いてゆくのが常でした。

ゆっくり歩くと、見過ごしていた景色が目に入るもので、

途中きれいに咲き乱れるサザンカに出会えました。




このとき先生に食事のことで相談すると、

医療用の流動食(胃に直接流し込むタイプ)を分けてくださいました。

するとそれはやはり消化が良いのか、

嘔吐しなくなり心なしか元気が出てきたように見えてきました。


U2 - New Year's Day (Official Music Video)


【続く】

本当にいつも長文で申し訳ないです。
短く編集するつもりだったのですが、どうしても削れなくて…
この話後もう少し続きます。
コメント
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