pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

ナショナルシアターライブ「ライフ・オブ・パイ」@シネ・リーブル

2023-06-22 21:55:04 | 映画/DVD

10年前にこの作品の映画バージョンを観てその壮大さにすっかり魂持っていかれた私。

たまたま知人とその映画の話になり、感想ブログを検索していたらなんとナショナルシアターライブでイギリスで舞台化されたライフ・オブ・パイやってるじゃありませんか!しかもシネ・リーブルで!

と、いうことでソッコー行ってきました。映画だけどナショナルシアターライブだから割引なしの特別料金3000円。

いやーーーいやいやいやいや、すごい舞台と出会ってしまいました!

最初は、あの宇宙的とも言える壮大な物語をどうやって板の上で。。と思い、さらに始まってみれば、かつての青山円形劇場くらいの丸い小さな舞台。役者が8人横並びすればいっぱいになってしまいそうな小さな空間。ここでどうやって。。と思ったのは全くの杞憂。この小さな空間が200日以上太平洋を漂流したパイが入院している病室から動物園に、大きな船の甲板に、荒れ狂う海に、はたまた様々なものが浮遊する海中に変わるんです

そして登場する動物たちにまたびっくり!動物園を経営する一家がカナダに移住するために動物たちを伴って乗った船が難破する話なので当然動物が出てくるんですけど、これがすごい!ヤギも虎もオランウータンもハイエナもシマウマもみんな実物大のパペットなんですが、一体を頭、胴体、下半身というように複数の人があやつります。この動きがリアル!プログラムによれば、虎は骨格から動きを割り出していったとか。本当に本物の動物にしかみえません!操る人間が丸見えなのに。これほんとにすごい。それだけではなく、プロジェクションマッピングと舞台の仕掛けが魔法のように次から次へと場面を変えていき、本当に魔法のようです。

他の動物たちが亡くなり、虎とふたりぼっちになり次第に心を通わせる様に涙が出そうでした。この物語には解釈が2つありますが、私は動物の物語を選びたいです。パイを演じるハイラム・アベセカラさんは王立演劇学校で学んだ正真正銘のシェイクスピア役者さん。とても美しく感情豊かなパイをしっかりと演じていらっしゃいました。あー素晴らしいお芝居みられてよかった!

この舞台、ロンドン公演を終えて今はブロードウェイで絶賛公演中だそうです。日本バージョンもやってくださーい!カッキーパイはどうでしょう?


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