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舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

レディ・ベス@帝国劇場1階N列下手

2017-10-13 22:24:39 | 観劇/コンサート

脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽・編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
演出・訳詞:小池修一郎


【キャスト】
レディ・ベス:平野綾
ロビン・ブレイク:加藤和樹
メアリー・チューダー:吉沢梨絵
フェリペ:平方元基
アン・ブーリン:和音美桜
シモン・ルナール:吉野圭吾
ガーディナー:石川禅
ロジャー・アスカム:山口祐一郎 
キャット・アシュリー:涼風真世

大谷美智浩/中山昇/石川新太/加藤潤一/寺元健一郎ほか

【あらすじ】
1 6世紀イギリス。ベスは国王ヘンリー8世の娘にも関わらず、母が反逆罪の汚名を着せられ処刑されたため、片田舎で家庭教師達と共に勉学に勤しみながらひっそりと暮らしていた。
王女らしい理知と少女らしい好奇心に満ちたベスは、ひょんなことから出会った吟遊詩人ロビンに反発しながらも淡い恋心を抱き始める。
しかし、つつましくも平穏だった日常は、彼女が現国王である姉メアリーに対して反逆を企てているとの疑いを掛けられ一変する。
忠義心をメアリーに信じてもらえず、司教ガーディナーやスペイン大使ルナールに陥れられ、ついにロビンとも引き離されロンドン塔に投獄されてしまう。
だがメアリーの圧政に不満が溜まった民衆からは、「ベスを女王に」という声が次第に高まっていく。ベスが選ぶ道は、女王として国を導く人生か、1人の女性としての幸せか、果たして――。


2014年の初演から3年もたったんですねあの時は、山口祐一郎さんの長い休養後の第1作だったなあ。。。初演の舞台は一度しか観ていなかったので、未見のロビン・加藤和樹さん、フェリペ・平方元基くん、メアリー・吉沢さんを楽しみにしていました。

加藤さん、平方くん。あーもう、WOWWOWのグリーン&ブラックスのコントをみてしまったせいか、二人が出てくるとちょっと笑ってしまう自分がいました。小池先生に「宅急便の人みたいだ」と言われてしまった平方くんとかでも、ちゃんときれいな王子様でしたちょうちんブルマも似合ってたしメイクや王子の扮装がよくお似合い。かなり年上のメアリーと意に沿わぬ政略結婚をするスペイン王子ですが、何度もさりげなくベスの窮地を救っていることを思うと、ベス、かなり感謝しないといけません。そしてメアリー、想像妊娠するくらいだし、美しい王子にかなり心惹かれていたような。考えてみればメアリーも哀れではありますが、迫害はだめですよね~ 上野の森美術館でも「怖い絵展」の目玉に、メアリ1世より先に即位して9日間だけ王座にいて半年後に処刑されたレディ・ジェーン・グレイが目隠しされ司教に導かれて断頭台の前で手さぐりしている絵がありますが、こういう血で血を洗うような政権の奪い合いがしょっちゅうあったと思うと本当に恐ろしいです。。やだやだ。。ったって、もうすぐリチャードⅢ世も観にいっちゃうんでした。

加藤和樹さん、軽やかです。どちらかというとクールな面持ちながらとてもキュートで、そしてせつないロビン歌声も清潔感あふれてとても伸びやか。ふと、キャラ違いかもしれないけれど、加藤さんでヴァンパイヤのアルフレート観たいな~と思いました。山口さんのロジャー・アスカムはどこまでも大きく包容力があり、恋に心揺れるベスをもっと大きな使命に導く重要な役をどっしりと演じられ、「父」のようなものを感じました。ただ、説明的な難曲が多かったな~ 逆に、女性陣の歌は心打つものが多かったです。平野綾さんのベス。華奢な体からあんなに凄い声が出るとは。。。幼い雰囲気のベスが幾多の苦難を超え、堂々たる女王に成長していく様が鮮やかでした。メアリの強気な歌声も、処刑された母、アン・ブーリンの和音さんの包み込むような歌声も素晴らしかった~思わず手を合わせたくなってしまいます。禅さんと圭吾さんの悪悪コンビはもう、安定の歌声。圭吾さんががっちりして見えたのはメイクのせいでしょうか。

ベスを戴いて政権の転覆を目論むトマスと悪猊下失脚後の大司教二役は、久しぶりの中山さん。この方、司教様が本当によくお似合いです

そしてプロジェクション・マッピングなんでしょうか、背景の港にさざ波がたち舟が静かに行き来している様子が素晴らしく、ここまできたら大道具いらないかも。。。と感じました。

今回、井上芳雄くんのライブのチケットがどうしてもとれず、今回のレディ・ベスのチケットをとった直後にライブ・ビューイング発表ということでちょっとせつない気持ちで帝劇入りしましたが、やっぱり来てよかった~(ちょこっと負け惜しみも入ってます)


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